2016年12月20日

隅から隅まで、ずずずぃーっと



『常夜ノ国ノ天照』書籍版の発売日は2017年1月31日です。
 Amazonには本日タイトル入りの書影が登録されましたが、数日前から予約受付が始まっています。
 なんですぐに告知しなかったのかというとですね……、どうも特定の店舗で予約すると特典がつくかもしれないんですよ。まだどこのお店でどういった特典になるのかはっきりしないのですが、Amazonをはじめとしたネットショップでないことは確かなんです。要は実店舗なんですよね。
 だから、わたしみたいなド田舎じゃなくて都会にお住まいの方は、ネットで予約しないほうがお得なんじゃないかなあって思いまして。
 でも予約はどんどんしていただきたいし、このカッコよすぎるカバーイラストを一刻も早く見てほしい(笑)。
 というわけで、辛抱できずに告知することにいたしました。

 この本、ネット小説の書籍版としては一般的なB6判ソフトカバーなのですが、……462ページもあります。22万字を一冊に詰め込むことになったのでえらいことになってしまいました。背幅3センチあります。
 これでもWeb版から1万字以上削ったんですけれどね。
 お値段も1500円越えと、なかなかのものになってしまいました。でも文章量で言ったら本来は上下巻くらいになるわけで、そうすると2冊で2000円は確実に越えてしまいますから、考えようによってはお得なのかも。

 装丁も凝ってくださるそうですし、口絵もあって挿絵もたくさんあって、恐らく今まで出した商業誌の中で最も豪華な1冊になると思います。わたしも今から見本誌が届くのをとても楽しみにしています。
 それでは皆様、チョイトわけあり常夜ノ荒事『常夜ノ国ノ天照』、どうぞよしなに。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:33| Comment(0) | 日記

2016年12月07日

紆余曲折のすえに

 来年2月12日に開催されるコミティア119への参加はすでに告知したとおりですが、なんと申込者多数のため今回も抽選になってしまうそうです。
 完全に甘く見てた。参加できるものと思ってた。
 前回参加したときも抽選になって、けっこうな数のサークルが落選したんですよね……。
 いやな予感。
 いや、わたしはネガティヴ思考なのでだいたいいつもいやな予感しかしてないのですが……。
 完全に参加できるものと思い込んでいたので、すでにTwitterで意気揚々と新刊の告知を済ませてしまっております。

twitter2.jpg

 新ヤクです。

 2012年版『ヤクザな退魔』を同人誌化することにしました。
 出版社から声もかからないし、ここらがあきらめどきだろうと。
 それに毎メリや明日廃という、スピンオフやスピンオフのスピンオフを本にしているのに、本筋に手をつけないのはなんかおかしいような気がしてきたんですよね。
 また毎メリや明日廃がイラストを依頼したことで、商業誌ばりのすばらしい本になり、すっかりわたしは同人誌化のとりこになっています。今回ももちろん、この方ならと思ったイラストレーターさんに表紙を依頼しました。担当はバツムラアイコ様です。http://gnbslove.wixsite.com/sonora-aiko
 ツイートの内容を見るに、わたしよりもずいぶん若いお方……。わたし若い頃こんなセンスなかったよ。今もか。こんなんでも美術学部は卒業できるのだ。
 既刊は内容が内容だけにダークな表紙ばかりですが、これはコメディということで、思い切って明るくにぎやかな感じでお願いしました。
 そしたらこれ。
 なんだろう、気持ちが明るくなる。さすが光属性の笙矢です。
 この本の告知ツイートが商業誌の告知ツイートよりいいねもらっていて、ヤク退と笙矢の人気ぶりに作者自身がビビっております。

 カバー、表紙、本文の原稿は順調に完成し、あとはあとがきを残すだけとなりました。
 ……が、ここにきてコミティア抽選のお知らせ……。
 もうホテルもヒコーキのチケットも取っちゃったよ……。いや、当落わかってから手配したんじゃ遅いんだけど……。
 でも、本は作ります。そして通販します。

 いろいろあって本にならなかった不遇の作品という認識を持ったこともありましたが、今では書籍化を蹴って正解だったと思っています。
 なろうに投稿するために新ヤクは何度も読み返し、じっくり付き合った結果、祠門さんがお気に入りになりました。だから、某社から出版されていたらまず間違いなく毎メリも明日廃も書いていません。じつはわたし、出版されたあとの自作は、ほとんど読み返さないんですよ。
 でも、この明るい表紙を見たら、いろいろ報われたなと思いました。
 もっと自分の作品を大事にしなきゃいけないですね。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:32| Comment(0) | 日記

2016年11月30日

酒はあんまり呑めません

 明日から12月じゃないですか。
 仕事が忙しくなるじゃないですか。
 ますますブログを書かなくなるじゃないですか。
 だから今日中に何か書くことにします。


 先日いきなり二次創作をpixivに投稿しました。
 自分でも何が起きたのかわからないです。
 これはにほさにです。わからない方のために説明しますと、刀剣乱舞の日本号というキャラクターと女主人公(捏造)の絡みを書いたジャンルになります。日本号×審神者(さにわ)ね。
 刀剣乱舞の主人公(=プレイヤー)は名前もなければ設定もほぼ皆無、ただ審神者とだけ呼ばれていて、あとはプレイヤーがどう妄想……いや解釈しようが自由ということになってるんですよ。
 たぶん刀剣男子と審神者のBLを望む派の方々のために、性別すら決められていないのだと思います。
 わたしは今まで審神者=プレイヤー派だったというか、主人公なんてべつに男でも女でもどーでもいい派だったんですけど、なんか急に来ました。日本号と女審神者くっついたらいいなって。たぶん年の差恋愛ばっか書いてきたからですね。
 ただわたしにとっちゃ日本号もただヒゲ生やしただけのワカゾーなんですけどね。

 刀剣乱舞の日本号についてせつめいしましょう。
 まず見た目はこれです。
 最初見たとき清掃業者の方かと思いました。
 みんな思ったみたいなのでセーフです。
 熊毛鞘の存在は知ってるけど服が黒いツナギなのがよくないんだと思う。
 わたしは外見年齢30歳前後のワカゾーだなと思ってたんですが、40代にみえるという方もけっこうおられるようなのでこいつはれっきとしたおっさんなのでしょうか。よくわからなくなってきた。
 まあこの際見た目はどうでもいいです、わたしの中では超合格なんで。

 問題はこのキャラが入手困難であることです。

 ひょっとしたら全キャラ中最もめんどくさいというか道のりが長いんじゃないでしょうか。
 おっさんはいらんイケメンだけがほしいというプレイヤーは心置きなくこいつの回収をスルーできるでしょう。しかも性能的にも、成長は大器晩成型だし装備できるものも限られるので、少し扱いづらいキャラなのです。
 おっさん好きだけが茨の道を歩まねばなりません。
 おっさん好きが何か悪いことしたか?

 もちろんわたしもまだ手に入ってません。
 なのに二次創作だけ書いてしまいましたよ。
 たぶん手が届かない憧れの存在だから書いてしまったのでしょうか……。
 しばらく刀剣乱舞にはログインすらしておらず、日本号もその入手条件からすっかりあきらめて見送っていたのですが、なんか急に来ました。
 こいつがほしい、と。

 現在夢100はログインだけにとどめて、刀剣乱舞に戻っております。
 日に何種類もゲームやるほど時間取れなくなっちゃったのがね、痛い。
 日本号取るためにはかなり運も必要……というかほぼ運なんですが、頑張ってみようと思います。
 にほさにもっと書きたいし。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 19:29| Comment(0) | 日記

2016年11月09日

ディザスター日記(後)

 モロクっちが11月6日に車を動かさねばならない理由――それは『家族』のためだった!!


 今ね、家に両親いないんですよ。
 両親今ハワイに行ってるんです。
 冗談ではありません。マジでワイハーに行ってます。
 しかも結婚して家を出たわたしの妹といっしょに。つまりわたしだけが今日本の北海道のこのド田舎で雪と氷に埋もれてるわけです。
 いやしかしどうかご安心いただきたい。「行けなかった」んじゃなくて「行かなかった」んですよ。わたし常夏の島には興味がないのです。貯金と有給をハワイにあてがうよりは、もっと他の、本当に行きたい国のために使いたいと思っています。
 だからべつにうらやましいとは思ってないし、ひとり暮らしを満喫しています。
 ……ただ、あったかくて雪なんかないのだろうなあ向こうは、とは思います。寒い……。

 そのハワイ旅行への出発日がよりにもよって11月6日だったのです。
 もちろんこんなド田舎から直行便など出ているはずもなく、険しい日高山脈を越えて新千歳空港から飛ばなければなりません(新千歳からハワイに行けるというのもなかなか信じがたい話である)。
 記憶にも新しいですが北海道は台風10号にボッコボコにされており、なんと現在でも線路は峠で寸断されています。山を越える手段は高速バスか、JR+バスか、自家用車です。
 母は高速バスを選びました。6日の午前中、わたしがバス停まで両親を送っていく手筈になっていました。
 しかし出発直前の5日になってこのイレギュラーな大雪!
 幸いフライトに影響はないようです……が……このままでは峠を越えられないかもしれない!
 一応慌ててタイヤ交換は済ませたのでバス停まで送ることはできますが、肝心のそのバスが出るかどうか。そもそも高速が通行止めになったら終わりです。
 5日の雪は、午後からの予報だったのに朝っぱらからゴンゴン降り始めていました。わたしは「これは今日峠を越えたほうがいいのでは……」と思いながら仕事に出かけ、昼休みに、心配になっていったん家に帰りました。
 そしたら両親は案の定ケンカしていました。
 母親はわたしと同じく非常にマイナス思考で慎重派であり、父親はひっどい楽観主義者です。こういう非常事態のときにケンカにならないはずがないのです。
 母親が今日中に峠を越えることを考え始めていたので、わたしはそうしたほうがよいと伝えました。
 殺し合いになっていなければよいが……と思いながら仕事を終えて家に帰ると、両親は、いませんでした。
 わたしのアドバイスに従い、5日のうちに峠を越えることを決断したのです。
 わたしが慌てて車のタイヤを替えた意味はなくなりましたが、これでよかったのだと心底ほっとしました。
 明日の天気なんて人間にはわかりようもない。
 今年の夏だって、台風ひとつであんなことになるなんて、上陸1日前は誰も考えてなかった。

 翌日は天気こそ回復しましたが、千歳あたりの高速道路が一時通行止めになり、母は5日に出発して本当に良かったとメールをよこしてきました。
 便名で調べましたが、3人が乗った航空機は無事にハワイに着いているようです。
 今頃ハワイ州も大統領選でもみくちゃになってるんでしょうか。
 母はわたしが物心ついたときから、ずーっとハワイに行きたいハワイに行きたいと言っていました。
 還暦を迎えてとうとうその夢が叶ったわけですが、初っ端から波瀾万丈のこの旅行、楽しんでいるのでしょうか。
 これを書いている時点で、ハワイはまだ「昨日」だなんて、なんだか不思議な話です。
 わたしはもう少し、ひとり暮らしを堪能します。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 18:38| Comment(0) | 日記

2016年11月07日

ディザスター日記(前)

 去年の日記読み返したら、「11月下旬に大雪が降ったよーハハ困ったなー」などという記事を書いているのですが、

 今年は11月上旬に大雪が降りました。

 ハハハ地球め

 しかも2回です。11月3日と11月5日。去年の日記にも書きましたが、わたしが住んでいるあたりは12月下旬までまとまった雪は降らないのが通例でした。しかしこうして2年続けて11月に大雪降ってんだからもうその認識を改めるべきなのでしょう。
 わたしは去年ひでえ目に遭ったことを半分忘れ、「下旬にタイヤ替えればいいかー」なんて呑気に構えていました。アホです。愚かです。
 わたしの愛車は夏タイヤのまま11月3日を迎えたのでした。
 幸い両親の車は前日だったか前々日だったかに偶然タイヤを替えていたのですが、わたしの車は身動きひとつ取れず。ここで問題が発生しました。6日にはどうしても出かけなければならない用事があったのです。
 3日に大雪が降ったあと、天気予報は口を揃えて「5日の午後からもかなり降る」と言い出しました。
 4日も5日も仕事です。しかも4日は前の記事に書いた理由から眼科に行かねばなりません。
 4日、「もう今日しかない」と仕事を早めに切り上げて、クソ重いクーパーさんのタイヤを家族総出で積み込み、眼科に行く前に最寄りのスタンドに向かいました。

 店「シャーセーーーィ」
 店「ウェーーーィ」

 ……このスタンドはこのようにガソスタ語を話す若者か、超無愛想なおっさんしかいないのだ。
 しかし、タイヤを替えたあとにうるさく営業をしてこないし、腕も確かなので、わたしは信頼してほぼ毎年タイヤ交換に利用している。
 だがやはりわたしのように切羽詰まった人は多いらしく、スタンドはタイヤと車の山で、スタンドの店員は総出でゴジラみたいにデカいトラックのタイヤを交換しているのだった。タイヤ何個あるんだよあれ。いやな予感。

 モ「あの、タイヤ交換をお願いしたいのですが……できますか……ね……」
 店「アー。ンットー」(困った顔)
 モ「時間かかってもいいです」
 店「アッソスカ。ンナラダイジョブッス」(ほっとした顔)
 
 わたしは心の底から愛しているクーパーさんをガソスタ語しか話さない茶髪の若者に託し、母が運転する車で眼科に向かったのだった。
 タイヤ交換が終わったのは2時間後だった。

 店「シャーセー」
 モ「すいませんお忙しい日にありがとうございます助かりました」
 店「イッスヨー。シャハラインキスッカァドスカ?」
 モ「えっ」
 店「お支払いは現金ですかカードですか」

 ちゃんと話せるんじゃないか!!


 そして5日……。
 天気予報は嘘をつきました。
 いや、雪は降りました。
 朝から夕方まで。
 午後から降るんじゃなかったのかよ!!
 朝から夕方まで降り続けた雪ととある事情のせいで、わたしの家族は大混乱に陥ったのでした。

 つづく。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:05| Comment(0) | 日記

2016年10月27日

じっくり育んでいました



 このツイート劇場を思いついたのは、わたしの目がかゆかったからでした。
 ああ、この頃からずっと放置してたのか……。4ヶ月も前か……。もっと早くに眼科に行っていればこんなことには…………。

 この時期目ぇがかゆかったんですよ。
 なんかのアレルギーかなあ、と思いました。以前にもアレルギーで目が腫れたり、似たようなかゆみに悩まされた時期があって、眼科に行ったらそう診断されたのです。
 でもとりあえず市販の目薬をさしてました。しばらく続けてるとよくなったんです。
 しかしそれが昨日、いきなり、もう目も開けてられないくらいかゆくなって、おまけにゴロゴロするんです。こりゃかなわんってことで仕事終わりに、診療終了間近な眼科に駆け込みました。

医「コンタクトはどれくらい使っていますか」
モ「もう20年になりますね」
医「そんなに……。あのね、コンタクトには使用期限があるの。レンズのほうにじゃないよ。眼球のほうに。15年くらい使ったら、どんなにレンズを清潔して使っていても、眼球がボロボロになってコンタクトを使えなくなるの」
モ「えっこまったな」
医「そうなってないか診てみましょう」
モ「はい」
医「あっ◆◯$△だ」←医学用語で理解不能
モ「えっ」
医「あなた一日何時間コンタクトしてるの」
モ「14時間くらいですかね。いやもっとかも」
医「長すぎです!!(怒)」

 しこたま怒られました。
 そしてわたしの目は思ったよりも重傷でした。
 乳頭結膜炎というようです。
 上まぶたの裏はちょっとしたグロ画像になっていました。まぶたの裏にツブツブができるんですよ。こりゃゴロゴロするはずですハッハッハ

医「コンタクトはちゃんと洗ってたんでしょうね」
モ「はい、つける前と外したあとに必ずこすり洗いを……」
医「あなたコンタクトつけすぎで目が疲れてるし、ドライアイ気味だね。この病気はね、つけすぎでもかかるの。ちゃんとコンタクト洗ってても。この症状だと半年ぐらいかけてじっくり悪くなってきてるね。覚悟してほしいけど治すのにも同じくらいの時間かかるから」
モ「えっこまったな」

 ということでコンタクトの使用にドクターストップがかかってしまいました。
 しかし不幸中の幸いにして、今年の春に眼鏡を新調したばかりです。
 …………。
 でも一度使い捨てレンズの快適さに慣れちゃったら、眼鏡なんてかけていられないよ……。
 生活のレベルを一度上げるともう下のレベルには戻れないってこういうことなんですなあ……。
 それにしてもこんなに医者に怒られるとは思わなかったよ……。
 まあたぶんときどき使うだろうけどねコンタクト。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:41| Comment(0) | 日記

2016年10月21日

明るすぎる

 明るすぎる。

 久しぶりにブログ更新したかと思ったら何言ってるんだこいつとお思いでしょうが、現在わたしの部屋が明るすぎるのです。
 照明を新しくしたんですよ。
 我が家は築えーと30年くらいでしょうか。30年間わたしの部屋の照明は変わっていませんでした(わたしの部屋ではなかった時代もあります)。もちろん蛍光灯です。蛍光灯を4本も使用するタイプの照明でした。デザインはもちろん昭和。
 これが2年ほど前から、蛍光灯がなぜか2本しかつかなくなってしまいました。そのとき初めてわたしは「点灯管」なるものがあることを知りました。しかしすでにこの点灯管も時代遅れのものになっており、まったく同じ型のものはとっくに生産終了。仕方なく新しい蛍光灯ごと代替品を買ってきました。ほんの数ヶ月でしょうか、蛍光灯が4本ちゃんとついていたのは。それからすぐにまた2本だけしかつかなくなり、なんかめんどくさくなってついおとといくらいまで2本でやり過ごしてきました。
 そしたらおととい1本しかつかなくなりました。
 とうとう1本になってしまいました。
 暗い。
 さすがに暗い。
 いや今までも充分暗かったんだけど。
 これでは目が悪くなる。いやとっくに両目とも0.05でこれ以上悪くなりようがないんだけれども。
 仕方なく重い腰を上げて、わたしは近くの家電量販店に行きました。

 今まで照明の取り替えに及び腰だったのは、めんどくさかっただけではなく、家が昭和の時代の建物なので、シーリングなどという文明器具がついていないためです。というかシーリングっていうんだと今回初めて知りました。ただ、なんか器具を取り付けなければ最近の照明を使えないということは知っていました。
 そのシーリング+照明+工事代で、まあ5、6万はかかるだろうと思い込んでいたんですよ。

 1万円でした。

 シーリングと照明器具の取り付け代込みで1万円。
 わたしが忍耐に忍耐を重ね、蛍光灯2本でやり過ごしてきたこの数年間はいったいなんだったのか。
 蛍光灯2本でずっとやってきたためかとにかく今部屋が明るすぎるんです。明るすぎると感じているだけでしょうかとにかく明るいんです。部屋というのはこんなにも明るくなるものだったのか。
 おまけに説明書を読んで今わたしは衝撃を受けています。
 このシーリングライトは基本的に使い捨て。つかなくなったらまたライト本体ごと取り替える必要があるようです。しかしその寿命というのが8年〜10年。ネットで調べてみると、まあたぶん15年くらいもつだろうとのこと。
 15年……。
 1、2年で蛍光灯を替えていたあの日々もまたなんだったというのか……。
 これが文明の光なのか。

 今までこの部屋の中で最も明るかったのがパソコンのモニタとスマホの画面でしたが、今はシーリングライトがいちばん明るいです。これがきっと部屋の明るさとして正しいものなのでしょう。
 パソコンのモニタが暗く感じられるなんて、なんだかへんな感じです。

 明るすぎる。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 00:19| Comment(0) | 日記

2016年10月06日

来年2月の話をしよう

 7月〜8月にかけて予約を受け付けた『毎日がメリー・バッド・エンド』再版分がほぼ完売しました。
 今回、BOOTH様に発送作業は完全に委託しました。倉庫への入荷作業は16日いっぱいかかるだろうと思っていたのですが、今回は少し早かったようです。確か土曜か金曜に入荷完了のお知らせが来ました。
 土日祝の発送作業はお休みだそうなので、月曜から発送されるだろう、と思っていたらその気配がなく、なにか設定をミスったかとかなり心配しましたが、火曜にすべて発送が終わったようです。購入された方のお手元にももうだいたい到着したようで、ようやく安心しました。

 この毎メリ再版作業中に水面下で企画し始めたことがあります。最近、「たぶん大丈夫だろう」という自分GOサインが出たので、ひとつ決定したことがあります。
 2/12開催のコミティア119に参加します。
 サークル参加申し込みをすませ、航空券とホテルも押さえました。
 企画しているものというのがこのイベント用の新刊なのですが、少なくとも、今回再版した『毎日がメリー・バッド・エンド』の余部数冊と、イベント頒布用として残していた『明日は廃墟でふたりきり』35冊は持っていきます。
 まだ時間はありますので、他に作れるものはないか、書けるものはないか、考えてみようと思います。
 2015年はイベントに参加せずに終わってしまうのですが、無事来年2月にお目にかかれたら幸いです。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:32| Comment(0) | 日記

2016年09月20日

ミッションたぶんコンプリート

 7月〜8月、1ヶ月間予約販売を受付しました『毎日がメリー・バッド・エンド』の現物が今月10日に届きました。カバー掛け、梱包の作業を終え、本日委託先のBOOTH倉庫に発送いたしました。
 BOOTH様の倉庫入荷作業は、商品の到着から7〜16日(土日祝のぞく)かかります。これまでの経験上、わたしのサークルの商品の入荷作業が完了するまで、がっつり2週間以上かかっています。納品数が多いからかもしれません。たぶん多いほうだと思います。
 そのため、購入してくださった皆様への発送が開始されるのは、見込みどおり10月上旬となりそうです。
 具体的に何月何日からの発送になるかは、BOOTH様次第のためわたしにもわかりません。申し訳ないです。

 それにしても梱包が大変でした。カバー掛けは慣れたせいかどうということはない作業になったのですが、毎度毎度BOOTH様への梱包作業に想像以上の時間がかかります。「こんなもん1時間くらいでできるだろ」と思ってたら、今回は休日をまるっと一日消費することになってしまいました。
 前回の明日廃委託の際も「こんなもん30分で(略)」と思ってたら3時間くらいかかったし。今回は明日廃の納品数よりも多かったとはいえ、まさか……まさか……6個口になるなんて。
 これから梱包には一日かかるものと考えるようにします……。
 少しでも送料を減らしたくて、120サイズの段ボールを買ってきたのですが、このサイズの段ボールにぎっちり本を詰めたら、持ち上がらないんですよ。わたしが動かせる限界は30キロということが自己分析によりわかっているのですが(笑)、びくともしなかったので30キロ以上あったということになります。
 ゆうパックはひとつ30キロまでしか送れないので、結局口数を増やすしかなくなりました。
 それもこれも毎メリの1巻と3巻がブ厚いせいです。
 誰だよ! 本棚に商業誌といっしょに並べても違和感のないデザインとブ厚さを目指しましたとか言って得意になってたヤツ! 送料だけで約8000円だぞ!

 さて、実は今回、予約をいただいたぶんよりも10数冊多めに納品しています。
 入荷完了後ショップを再オープンし、先着順での販売を行います。
 購入希望で予約しそびれてしまった方は、ご利用をご検討ください。販売開始日時は、Twitterでお知らせします。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:19| Comment(0) | 日記

2016年09月11日

外宇宙より来たる

 昨日は充実していましたよ。
 なんたって午前中には数年ぶりに自衛隊駐屯地祭に行って訓練展示見て、夜は『シン・ゴジラ』(1ヶ月ぶり3回目)を観てきたんですからね。
 今月末でとうとうシン・ゴジラも地元シネコンでは上映終了。来週には以前から注目している映画が来るようだし、書きたい小説のアイディアも浮かんだので、今のうちにと、最後の劇場鑑賞に行ったのでした。
 わがまちのシネコンはいつ潰れてもおかしくないくらいいつも空いているのですっかり油断していたのですが、昨晩行ったら大混雑で驚きました。『君の名は。』が満席、『シン・ゴジラ』も8割以上埋まっているという盛況ぶり。いやはや今年の夏映画はすごい。
 これであとはソフト発売までシン・ゴジラもおあずけ……。今回ソフトはブルーレイを購入することを決意しました。ここでお断りしなければならないのは、我が家にブルーレイ再生機器がないということです。つまりわたしはデッキごとシン・ゴジラを買おうとしているわけです。完全に狂ってます。
 でも今使っているDVDレコーダー、DVD再生機能が死んでて、ただのレコーダーになってるんですよ。だからいい買い換え時じゃないでしょうか。


 さて前置きが長くなりましたが、今回はゴジラの話をしようと思います。
 …………。
 ゴジラの話をしようと思います。
『ゴジラ対ヘドラ』の話です。


 先日Huluを契約したと書きましたが、現在Huluではゴジラ作品が見放題になっています。わたしがまず選んだのはこの『ゴジラ対ヘドラ』でした。この作品、

 ・ゴジラ映画の中では異色作
 ・完全にイカレている
 ・幻覚を見たい人におすすめ

 などと言われている問題作品です。また、ゴジラが空を飛んだということでも(悪い意味で)有名です。
 デヴィッド・リンチ好きのわたしが聞いて観ないわけにはいかないじゃないですか。観ました。

 ゴジラmeetsデヴィッド・リンチ

 これがわたしの『ゴジラ対ヘドラ』評です。イカレています。狂っています。キチガイです。
 まず冒頭、海からヘドラがその異様な顔を突き出すシーンから始まります。まあここまで(10秒くらい)はいい。怪獣映画ですから。
 しかしその直後、歌が始まります。
 歌です。
 このゴジラ映画には主題歌がついているのです。『かえせ! 太陽を』というタイトルなんですが、これがもーーースゴイ。すごい歌詞です。そのくせメロディは覚えやすく、むしろいい歌のように聞こえます。ただ歌詞のテーマは公害です。インパクトのある歌詞、よく聴くと明るくて良いメロディ、そして覚えやすいメロディ……典型的な洗脳ソングです。
 一応本作のヒロインである女優さんが歌っています。最初は曲調に合わせた明るい顔で朗らかに歌っているのですが、だんだんだんだん無表情になってきて、しまいにはこっちをガン見しながら唇をほとんど動かさなくなります。もうこの時点でこの映画が劇物であることがわかります。
 調べてみると、この映画はかなりの低予算で作られたようです。監督は「この予算でどう作れと」と頭を抱えたとか。低予算っぽさは悲しいかな全体からにじみ出ています。特に肝心のゴジラ。なんかおかしいんですよ、着ぐるみが。ボロボロだし、まず首が曲がってる。倒れたとき、中の人の頭のかたちがわかってしまうシーンまで。でも、そんなことさえどうでもいい。
 ときどき唐突に挿入されるアニメが悪夢のようです。酒に酔った青年がガチで幻覚を見るシーンがあるのですがそのシーンが本当にヤバイ。そして何よりヤバイのは、ターゲット層であろう子供が観たらトラウマになりそうな死体映像がゴロゴロ出てくることです。実際トラウマになった子も多いみたいですね……。
 怪獣ヘドラの設定やデザインもすごい。このヴィジュアル、わたしは大好きですが、ボロボロの雑巾というかほんとにヘドロやゴミの塊というかそんな感じなんですけどなんとなくクトゥルフっぽくも見えます。きわめつけに、ヘドラのもとになった生命体はどうやら宇宙から来たらしいのです。宇宙。もう勘弁して。いあいあ。
 ヘドラはその身体、特に内部に手を突っ込むと毒だか硫酸だかでとにかく溶けてしまいます。
 ヘドラ自身も飛ぶと硫酸ミストなるものをまき散らすようです。
 ゴジラがあちこち溶けます。ゴジラさえ溶けるんですから人間なんかひとたまりもありません。骨になります。誇張じゃありません、ほんとに骨になるんですよ!
 人間パートはさほど長くなく、ゴジラVSヘドラの怪獣プロレスはなかなかの迫力です。ヘドラが強く、前述のようにゴジラさえあちこち溶けて負傷するので、かなりの激闘です。
 そんな中唐突に挿入される、勇ましくて明るい音楽のゴジラ飛行シーン。
 ひどいです。このシーンの挿入には、今では考えられない製作サイドのすったもんだがあったようです。だからあまりにも唐突でちぐはぐなのですが、もともと狂ってるこの映画の狂気にかえって拍車をかけている気がしないでもありません。
 父はこのゴジラ飛行シーンに呆れ果て、またこの前後の子供向け路線にもついていけなくなり、84ゴジラまでゴジラから離れてしまうのでした。
 さほど重要ではない人間パートにも問題はあります。
 わたしは俳優という職業の方をおおいに尊敬しています。常日頃わたしを夢中にさせてくれる映画のかなめはやはり俳優さんです。だからあんまり演技については文句つけたくない。でもこの映画の子役の演技はひどいです。本当にひどいです。ただ台詞を大声で読み上げているだけです。
 その子の父親である博士は、超序盤にヘドラによって顔を半分溶かされてしまい(どっかのヤクザみたいだ)、登場時間のほとんどが包帯で顔が隠れています。悲惨すぎます。
 一応、この人間たちの努力もあって、ヘドラはゴジラに撃退されるのですが……。
 その最期がヤバイ。ひどいです。
 わたしは何回やばいとかひどいとか言えばいいんでしょうか。
 もう何十年も前の映画だからネタバレしますけど、ゴジラがヘドラの身体引き裂いて中身引きずり出してちぎっては投げちぎっては投げ、核らしきものも抉り出します。さらにそのシーンにかぶされるのが例の主題歌。かーえせーかーえせー あばべべべべ

 ゴジラ映画を観たことがないという人には危険な作品ですが、ゴジラを何本か観ている方や幻覚を観たい人におすすめの映画です。
 わたしこのえいがだいすきです!!!
ぴるぴるぴる
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:14| Comment(0) | 日記

2016年09月07日

あれが雪だったなら

 手元の日記によると、8/30の夜に北海道に台風が上陸したようです。
 現在でも北海道の東部は交通網がわりとてんやわんやであり、もう1週間以上経ったのかという思いです。
 衆知の事実ですが、ふつう、北海道に台風は来ません。
 上陸する上陸すると脅されて身構えていたらいつものように温帯低気圧に変わって消える、というのが、道民にとっての台風でした。わたしたちが対策を練ってきたのはもっぱら雪でした。川は氾濫するものではないし山は崩れるものではない。大雪と寒さのほうがよっぽど恐ろしい。
 だいたいみんなそんな考えなので、北海道は雨に対して無頓着でした。完全にノーガードでした。
 わたしは雨、特に大雨が大好きで、「雨が降っているから」という理由で出かけることさえあるほどです。屋根に雨音が当たる音は子供の頃から大好きでした。
 その日の台風も、わたしはものすごい風雨の音にわくわくしながら眠りにつきました。
 午前4時半、けたたましく携帯が鳴って叩き起こされました。このあたり一帯に避難勧告が出たという通知でした。

 避難勧告? なんだそれ? 避難しなきゃならないのか? 今日は早番で6時から勤務開始なのに。
 避難勧告? なんで? ……雨? 台風か! ……やんでるじゃないか、なんで!?

 そのとき、すでに雨はほとんどやんでいました。風もさほどのものではありませんでした。でも、避難勧告が出るなんて。なにが起きたんだ、と思いながらも、わたしはじつに日本人らしく、いつもどおり支度をしていつもどおりの時間に出勤しました。
 隣町や、隣町の隣町や、車で5分もかからない距離にある川や、札幌や新千歳に行くためには必ず越えなければならない峠が大変なことになっているのを、わたしは初めて職場で知りました。物流は完全に止まっていました。
 最近わたしはときどき職場の門と鍵を開け、警備を解除する仕事も任されるようになっていました。その日は、その当番でした。でもわたしが行ったときにはすでに上司がおり、職員全員の安否を確認しているところでした。中には避難しているひとや、とても出勤できる道路状況にはないひともいたようです。
 雨はやんでいたけれど、川はおかしくなったまま。いくら雪が降ってもびくともしない峠や橋は崩れました。道東と道央は分断されました。牛と鶏が山ほど流されて死にました。ジャガイモもトウモロコシもみんな死にました。

 今日、JR北海道は、復旧は12月以降になる見込みだと発表しました。
 そう、あの日から今日まで、たった1本しかない鉄道が動いていないのです。万年赤字とはいえ、JR北海道は道民になくてはならない足のひとつ。12月まで動かないなんて……、そんなの、もう、冬になっているじゃないか。
 たったひとつの台風で、北海道の東側はめちゃくちゃです。
 こっちには「積雪5センチで東京の交通網がマヒ」というニュースで嘲笑うひとが多いですが、これで目を覚ましてくれるといいですね。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:02| Comment(0) | 日記

2016年08月30日

罠だと知りながら

 ああ書こう書こうと思っているうちに1ヶ月以上が過ぎてしまった。

 去る7/12、Amazonは1年ぶりのプライムデーに湧きました。これはプライム会員限定のセール。去年も同時期に行われていたことは知っていましたが、わたしはプライム会員ではなかったのでまったく関係のない話でした。関係がなければ興味も湧かない。どんなものがどれくらい安かったのか、わたしは知りませんでした。
 それが今年はダメ元で申し込んだAmazonゴールドカードの審査に通ってしまい、わたしもプライム会員に。
 プライムセールの日、仕事が終わったあとにセール会場にのこのこ足を(マウスを?)運びました。

 ……買っちゃったよ……。



 これはほとんど母のために買ったようなものでした。プライムビデオが観られるようになったとき、無類の映画・ドラマ好きの母に、「これタダでいくらでも観られるようになったから」と、じっくり使い方も教えて、iPadにアプリを入れておきました。
 すでに仕事からも引退してテレビ観るか庭をいじるしかない母のこと、わたしが知らぬ間にいくつもの海外ドラマを何シーズンも消化していました。肝心の会員のわたしは何本も観てないのに。すっかりネットストリーミングサービスが気に入った母ですが、タブレットやスマホで観るのはちょっと物足りなかったようです。
 テレビで観られるようにしてから、さらに気に入ったようでした。我が家は長年パーフェクTVに入っているのですが、ネットストリーミングなら、録画予約も番組表のチェックも必要ないですからね。
 もっとドラマや映画が観たいと完全に欲望にとり憑かれた母(笑)に、わたしという悪魔は罪深いアドバイスをしたのでした。
 このFire TV Stickを使えばね……HuluやNetflixもテレビで観られるようになるのさ……。

 母の命令でわたしは先日Huluと契約しました。

 母は来月パーフェクTVを解約すると言っています。いやあよかったよかった。フハハハ。これでゴジラが見放題よ。
 まあ母はHuluもNetflixも知らなかったんですけどね。でもプライムビデオがいい予習になっていて説明はラクでした。

 でもプライムセールのときにうっかり買っちゃったものはこれだけじゃないんですよ。



 ……買っちゃったよ……。
 だってクーポンで3480円だったんだもの……。タブレットが3500円ですよ、3500円のタブレットですよ。買うでしょ。ガジェット好きなんだから。
 テレビは両親に占領されていると言ってもいいので、これでわたしも好きなときにプライムビデオやHuluが観られるという寸法です。
 タブレットの性能は、まあ3500円だしねというレベル。寝転がりながら映画を観るには最適です。迷いに迷ってとうとう購入した1時間後、このタブレットは恐らく品切れのためにセールが終了しました。危なかった。

 まあ、母を手玉にとって(笑)いるつもりのわたしは、Amazonのてのひらの上で踊っているだけですよね。
 でもゴジラ見放題だからいいんです。これで。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:25| Comment(0) | 日記

2016年08月23日

その目はどこを見ていたのか

※本日のブログ記事には大傑作映画『シン・ゴジラ』のネタバレが大量に含まれます。ご注意ください。
 
 
 
 シン・ゴジラを観に行った2日後にシン・ゴジラを観に行った物書きです。こんばんは。
 シン・ゴジラとの出会いから早3週間が経ちましたが、いまだに鼻息が荒いです。毎日Twitterで『シン・ゴジラ』『無人在来線爆弾』で検索しています。観客動員数や興行収入はとどまるところを知らないようで、ファンとしてとても嬉しいです。いや完全に狂信者です。
 初めて観に行った日に、非常に暑苦しい絶賛のレビューを書きましたが、今日は非常に暑苦しい絶賛のレビューを書こうと思います。
 ツッコミ待ちです。

 先日のレビューで「主人公らしい主人公がいない」と書きましたが、落ち着いて2回目を観たら、矢口蘭堂がちゃんと主人公でした。恐らく感動のあまり目がくらんでいたものと思われます。
 話それますけど「蘭堂」ってすごくいい名前ですよね。どうやら監督の奥さんである安野モヨコ先生の漫画のキャラの名前らしいです。
 さらに話が脱線しますが、わたしは「人の顔を覚えられない」「人の声も区別がつかない」人間です。幼い頃から人と目を合わせることができず、今も仕事でなければできません。いや、仕事中でもできてないでしょう。だから人の顔を判別する能力が育たなかったのだと思います。ずっと下を向いて、人を見ないように見ないように歩いています。特に女性の顔と声が鬼門です。アナウンサーはクローンに見えていますし、アニメの女性キャラの声はみんな同じに聞こえています。職場では、主に体格と匂いで人を区別しています。だから私服着てきたり、その日だけ眼鏡かけられたりすると、もう、「この人誰だ?」になってしまうんです。
 信じられないかもしれませんが、わたしは、『シン・ゴジラ』の矢口と志村の区別がついていなかったんです。だからどれが主人公なのかわからなかったんですよ。でも落ち着いて観たらちゃんと矢口蘭堂が主人公でした。
 しかし彼に関して、興味深いことに気がついたような気がしています。いや、ただの気のせいだと思いますけど。

 矢口蘭堂は、矢口自身と観客が第4の壁を超えるための「橋渡し」的なキャラクターだったのではないか?
 彼自身気づいていないけれど、そんな能力を持っていたのでは?
 そんなふうに考えさせられるキャラクターでした。

 矢口は主人公であり、非常に優秀な政治家ですが、よくよく考えると「決定的なことはしていない」のです。
 ゴジラと戦ったのは言わずもがな自衛隊と米軍だし、牧博士からの謎を解き、矢口プランを詰めていったのも巨災対の面々です。サスペンスにはよくある、謎解きのヒントになるようなことも言っていません。
 牧博士の「折り紙」を解析したのは世界中のスパコン、凝固剤を用意したのも全国のプラントの方々だし、凝固剤をゴジラに投与したのも自衛隊。カウントダウンを止めるためフランスと交渉したのも彼ではありません。
「フランスにはコネがある」とドヤ顔で言ったのは、矢口と懇意の泉・"まずは君が落ち着け"・修一でした。牧博士捜索のため警察が力を貸してくれたのは、警察のエライ人が「先代(矢口の父)には世話になったから」。
 重要な情報をもたらしてくれたカヨコが矢口とコンタクトを取ったのは、「赤坂に断られたから」。
 もちろん巨災対のトップは矢口であり、矢口だからこそみんな自由に研究ができたのでしょうが、矢口自身はゴジラ凍結のために具体的かつ決定的なことを何もしていません。
 しかし彼はとても大切な役割を果たしていました。「橋渡し」です。

『シン・ゴジラ』の観客は、この映画にはゴジラが出てくることを知っているし、ゴジラがどういうものか知っています。ゴジラの名前すら知らないで、ふらっと観に行った人は1%にも満たないでしょう。
 しかしこの映画は、今までのゴジラシリーズとはちがい、1954年にゴジラが現れておらず、「怪獣」という言葉が存在しない、存在していてもまったく定着していない世界だったようです。
 観客は、冒頭の水蒸気爆発の原因が「ゴジラ」あるいは「怪獣」のしわざであることをすでに知っています。
 でも映画の中の人びと、特に現場にはいない政治家たちはまったく想定していない。
 そんな中、事故の原因が「巨大不明生物(怪獣)」であることを確信していたのは、矢口ひとりだけでした。観客の常識と映画の中の常識を結びつけてくれるのは、彼ひとりだけでした。
(ハリウッド映画でも、「あれは怪獣のしわざだ」「何言ってんだバーカんなもんいるわけねーだろ」みたいな観客がうずうずする展開がしばらく続くものですが、この映画ではあっという間にゴジラが現れてくれるのでほぼストレスフリーなのもすばらしいところ)
 カヨコは赤坂とのアポが取れなかったので、第二候補の矢口とコンタクトを取りました。矢口はここでも橋渡しをしています。
 そしてクライマックス、矢口が最前線のあの場所に立って作戦を見守る必要はまったくありません。まわりの人びとにも言われてましたけどね。でも彼は観客のためにあの場所に行くしかなかった。作戦前に自衛隊員に飛ばした檄は、観客の思いそのままでした。「ゴジラをなんとかできるのはあなたたちだけだ」。

 登場人物を容赦なくヒドイ目に遭わせる庵野監督ですから(笑)、恐らく、キャラクターを「自分の子供」のようにではなく、物語を進めるための「駒」として使えるタイプのストーリーテラーだと思います。
 矢口もきっと、駒でしかありません。
 でも……。
 覚えてますかね。
 最後の最後、矢口とわたしたちの、目が合うシーンがありました。
 あのときわたしはぎくっとしたんですよね。
 矢口になんだか存在を気づかれたような気がして。

 1回目の観賞では、もうあのあたりになると涙でスクリーンがエコノミーになっててわかりませんでした。だからぎくっとしたのは2回目のときです。矢口が主人公だったと気づいたのも2回目のとき。
 矢口蘭堂は、ちょっと他にはない主人公でした。
 最近そう思っています。

 上映終了前にもう一度観に行くつもりですが、今からもう、ソフトの発売が待ち遠しくて仕方がありません。これほどヒットしてくれたから、きっとすぐに地上波でも流れるでしょう。その日もまた待ち遠しいです。放送の翌日は仕事の休みを取るかもしれない(笑)。
 この映画は本当にすごい。
 映画ばかり観てきましたが、映画でこんなに興奮するのは、本当に久しぶりです。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 20:41| Comment(0) | 日記

2016年08月22日

もしかして:スランプ

 小説家になろうのほうに短編を投稿しました。

『夏が来れば思い出す』
 http://ncode.syosetu.com/n3344dm/

 2012年から始めたTwitterですが、先日、10000ツイートに達しました。しょっちゅうRTもしているのですが、単純に計算して、140万字もつぶやいたことになります。ずいぶんつぶやいたものだと思いますが、4年で10000ツイートというのはそんなに多いほうではないのかなと。最初のうちはほとんど告知くらいにしか使ってませんでしたし。
 毎メリ公開後は、140字以内で作品の「ツイート劇場」をつぶやくようになりました。それからツイート頻度はぐんと上がったと思います。
 そのツイート劇場の中では、今回短編の主人公である前橋と梶はコンビとしてずいぶん仲良くやっていました。うちのヤクザはおっさんばっかりなので(笑)、若者で年が近い設定のふたりはこれくらいしかいなかったんですよ。だからなし崩し的に、「交流がある」から「仲が良い」にどんどん設定が加わっていきました。
 でもツイート劇場はツイート劇場、小説の中では書いていない設定なので、作者みずからがツイートしているのに、知る人ぞ知る裏設定になっていました。
 いつかまともに書かないとなーと思っていたのですが、どうもうまいぐあいにネタが思い浮かばなくて。
 今回、ようやく短編の中で書くことができました。

『常夜ノ国ノ天照』脱稿後、どうも筆がのりません。
 例年、夏はそういう傾向にある気がします。なんといっても暑さに弱いもので。居間にはエアコンがあるのですが、自室にはついてないんですよ。しかも……わたしの部屋ロフトがあるんです。
 これが最悪です。夏は屋根からの熱がダイレクトに届くのでかなり暑く、冬は温まった空気が上に行ってしまうのでかなり寒い。もし家を建てるなら、ロフトの設置は少し考えたほうがいいです。子供の頃はよく使ってたんですが、居間やただの物置だし。
 閑話休題、小説がはかどらないのは暑さのせいだけじゃないのではと思うようになっていました。アイデアは思い浮かぶし、プロットもいくつか立てたのですが、いざ書き始めるとなんだかしっくり来ないんですよね。
 でも、そういう時期もありますから。
 わたしはこういう状態になったとき、なるべく焦らず、無理に書こうとは思わないことにしています。この状態は、何をしても無駄です。わたしの場合はね。何もしなくても書けるようになれば書けるようになる。そのときを待つしかない。
 ただ今回は、さほど苦労せずに13000字書くことができました。
 たぶん、もうじきいつものように書けるようになるでしょう。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:49| Comment(0) | 日記

2016年08月09日

わたしは雲のうえ

 少し前の話ですが、7月26日、トマムへ雲海リベンジに向かいました。
 http://mmolockchi.sblo.jp/article/176024060.html(初アタックの結果はこちら)

 前日疲れていたので行くかどうか迷っていました。前回は3時に家を出て4時の開店に間に合ったのですが、今回は迷いもあり、出発したのが4時。すでに「雲海発生中」と情報が公開されていました。雲海テラスはシーズン中、毎朝1時間おきにサイト上で天候状況を発表しているのです。
 疲れのせいか体調は万全ではありませんでした。
 それがたたったのでしょうか。
 ゴンドラに乗ってからしばらくして、わたしを人生で2、3を争う大ピンチが訪れました。
 腹痛です。
 何を大げさなと思われるでしょうが、本気でマジで非常に焦りました。
 行きのゴンドラは混雑しているので相乗りになるのです。わたしの他に、見知らぬ、幸せそうな家族連れが乗っていました。
 ゴンドラは地上数メートルの位置をゆっくりゆっくりと13分ほどかけて山頂付近に向かいます。
 逃げ場はありません。本気で人間としての尊厳はもとより命さえ失うのではないかと思いました。
 わたしは実は非常に胃腸が強く、生焼けの肉を食べたり、海外で生水を飲んだりしても下したりしないのです。しかし下痢をしたことがないとまでは言いません。ときどき、本当にときどき、原因不明の不調が起こります。それがよりにもよってこんなときに。
 ゴンドラはやがて雲を抜けてすでに雲海が見え始め、幸せそうな家族は横で「すごいすごい」と感動していたのですが、わたしはそれどころではありませんでした。わたしは全身全霊で戦っていました。そして勝利しました。

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 トイレから出たあとに観たこの光景はまた格別の美しさでした……。
 ヒドイ目に遭ったけど、来てよかった……。
 まだ少しハラゴロゴロ言ってるけど、本当に来てよかった……。

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 トマムでは「太平洋産雲海」「トマム産雲海」「悪天候型雲海」という3種類の雲海が見られるようです。
 とりわけ美しいのが太平洋産雲海とされており、この日はまさにその雲海が発生していたのでした。
 おまけに、この日まで、6日間連続で雲海が発生していたのです。雲海が見られる確率は30%〜50%であり、ここまで連続して発生するのはとても珍しいとのことでした。
 当たり前と言えば当たり前なのですが、この雲は動いています。
 西から東へ、音もなく、海のような雲が動く……。それはまるで理解の範疇を越えていました。わたしは今すごいものを見ているんじゃないか。そんな気持ちで、気づけば1時間以上もただじっと雲を見つめていました。

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 わたしは写真が非常にヘタクソです。
 こんな写真も量産しました。

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 でも、これら全部iPhoneで撮ったんですけどね、……見えないんですよ。
 一目瞭然ですが、完全に逆光です。おまけに雲のうえなので日光がダイレクトに降り注いできます。スマホの画面、真っ黒になってしまって、どういうふうに撮れてるかわからないんですよ。
 さらにテラスの柵の下は崖。すさまじい断崖絶壁。スマホ持って撮影するのがものすごく怖いんです。自分が落ちそうなんじゃない。スマホ落としそうで本気で怖いんです。たぶんこのテラスの下には無数のスマホとデジカメの遺体が転がっていると思います。

unkai6.JPG

 つい昨年のこと、この『クラウドウォーク』なるものが建設されました。
 わたしは脚立の上やジャングルジムの上はダメなんですが、こういう現実離れした(?)高さはまるで平気です。タワーの上とか飛行機とかね。だからここも歩いてきました。
 しかし、高いところがダメな人は無理でしょう。そのためでしょうか、ここを歩いている人は少なく、180度以上ひろがる大パノラマを望むことができました。

IMG_2191.JPG

 6日間続いた雲海ですが、翌日以降天候が急速に崩れました。今日に至るまで、あまり良い雲海は発生していないようです。この日を逃したら見られなかったかもしれません。
 迷いつつも、そしてハラ壊しつつも、行ってよかったです。
 いつでも行ける距離ではあるのですが、母は何度誘っても行かないと言い張ります。理由は朝早いから。…………。でも、なんとか説得して、いつか連れて行ってやろうと思います。
 遠方の方はトマムに泊まらないといけないので難しいかもしれませんが、余裕があったらチャレンジしてみてください。いいですよぉ。
 http://www.snowtomamu.jp/unkai_terrace/
posted by モロクっち(諸口正巳) at 20:50| Comment(0) | 日記

2016年08月02日

「あなたの国は、誰が決めるの?」

『シン・ゴジラ』を観てきました。
 観賞直後の鼻息荒いツイートがこちら。


 完全に脳味噌が沸騰しています。
 しかし実は数時間経った今でも沸騰している。

 この映画、実は前売り券を手に入れていました。なんかエヴァコラボのファイルもらえてラッキーな気分でした。そのときは、まだゴジラのディティールが公開されたくらい。それを見てわたしは「なんか今回のゴジラちょっとカッコ悪いな……」と思っていました。
 もともとこの映画はあまり内容の宣伝がされていませんでしたが、ほとんど予備知識なし。いや、調べるのが怖かったのかもしれません。
 どうせ邦画だから。
 どうせ低予算だから。
 エヴァは好きだけどQでもう新作は見限った。巨神兵はそんなに悪くはなかったけど、ナレーションはひどい中二だった。庵野監督にはなんにも期待してない。しないほうがいい。
 ガメラはあんなにすばらしい映画になったのに、
 どうせ、今回のゴジラも、ひどいんだ……。

 じゃあなんで前売り買ったのかって?
 ゴジラを観て育った、特撮好きの父のためですよ。父の誕生日プレゼントに前売りを買いました。でも父はひどい出不精なので、ぜったいにひとりで映画なんか観に行きません。だから付き添い(笑)のために仕方なく買ったんです。

 それが今日これ! このざま! この手のひらがえし!

『シン・ゴジラ』は邦画史上に残る大傑作です。庵野監督の代表作には、『新世紀エヴァンゲリオン』の下に『シン・ゴジラ』が加わることでしょう。自信を持って言えます。
 でももちろん、合わない人もいるでしょう。アニメ畑の監督だからか、映画画策作品しか知らないわたしにはカット割りやカメラワークがかなり独特に感じられました。石原さとみのキャラが苦手だという方も少なくはないと思います(笑)。でもそれは、彼女が「アメリカ」側であり、「ニッポン」とはちがう存在だということを強調したかったからなのかもしれません。
 この映画には主人公らしい主人公がいません。あえて言うなら、登場する日本のエラくて有能な方々すべてが主人公です。みんなちょっと情けないところがあり、マニュアルにない「想定外」に弱く、いちいち会議を開かなければ何も決定できず、攻撃するにも何段階も踏んでから。でも誰もが命令や決定事項に対して従順であり、愚痴はこぼしても反論はせず、全員が足並みを揃えて行動する。仕事も無難で堅実で正確無比。
 この映画のキャッチコピーは『ニッポン対ゴジラ』ですが、まさしくそのとおり。日本国民がまるでイワシやハチの群れのように、「全にして個、個にして全」なキャラクターとしてゴジラに立ち向かいます。ひとりひとりの個性はない(薄い)がそのぶん団結する力が強い。反論はありましょうが、それが日本人の特徴だとわたしは思っています。
 その相手となるゴジラもまた、往年のゴジラ映画とは少しちがいました。ときにはゴジラそのものも主人公であるように描かれてきましたが、今回のゴジラは完全に「災害」が具現化したような存在であり、感情移入の余地はありません。むしろ、早くいなくなってくれ!! と願わざるを得ない、悪役をも超越した「何か」です。
 そのキモい目玉はどこを見ているかもわからず、何を考えているのかさっぱりわからない。まるで魚や虫のようです。まったく話が通じそうにないのです。かれがあらわにした感情と言えば、よりにもよって「怒り」だけ。
 怒り狂ったゴジラが例のはかいこうせんで東京を破壊するさまは、'54の偉大なる初代『ゴジラ』における、東京炎上シーンに匹敵します。いや、あれ以上かもしれない。ものすごい絶望感です。あの炎の中でいったい何万人が死んだのか? こいついつまでそれ吐き続けるのか? こいついったいなにをどうしたいんだ? でも、地震や台風にそれを問いかけるのはナンセンスです。今回のゴジラはそういうやつなのです。
 この映画はエヴァとの共通点がたくさんある、という指摘があります。それはこの映画を批判する側の方々にとっての大きなポイントです。確かに、2秒に一度表示されてるんじゃないかと思えるテロップは、例のあの白い明朝体。作戦会議での音楽はデンッ♪ デンッ♪ デンッ♪ デン・デン! の例のアレ。目まぐるしく変わるカット。早口で喋りながらテキパキ行動するエライ人びと。自衛隊の装備の描き方に傾けられた、もはや狂気じみた愛。確かにエヴァを知っている人から見たら、シン・ゴジラは「エヴァ作った人が作った映画」です。
 でもそれは、エヴァが好きな人にとっては大きな利点にもなりうることだと思います。エヴァが好きな人、もちろん好き「だった」人は、必ず観るべきです。シン・ゴジラは、観客を突き放したQや時間なくて間に合わなかったテレビ版ラストではなく、大ヒットした頃の、使徒とエヴァがフツーに戦っていた頃の、みんなが大好きだった頃のエヴァに似ているのです。
 また、ゴジラは子供じみているから観たこともない、という方にもおすすめです。
 この映画は会議映画です。
 最初は、日本人の悪い癖で、想定外のことが起きてもグダグダグダグダ会議しているのですが、ゴジラが脅威だとわかってからは日本人の良い癖、テキパキテキパキとした確実な仕事が始まります。もちろんその仕事も会議を経てから行われるのですが、「モノゴトに慣れてからの日本人」の部分もまたよく表されていると思います。サクサクサクッと会議を終わらせてしまう。その頃になると、会議でのひとりひとりでの発言がカッコよく感じられてきます。
 もう一度言いますが、この映画は邦画界に残る大傑作です。
 異論は認めたくない。
 この長ったらしいレビューを読んで、「うわぜったいパスだこんな映画」と思った方はやめといたほうがいい。
 でも、「ふーん、そういう映画なんだ」と、それだけでも思ったあなた。
 観たほうがいい。
 観ないと損をします。
 何百本も映画観てきた人間が言ってるんです、どうか信じて。
 この映画はこの先もずっと語り継がれる大傑作だからです。
 それに立ち会わないのは、ちょっともったいない。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 20:08| Comment(2) | 日記

2016年07月21日

夢さえあれば、みんな子ども



 ノベライズ『夢王国と眠れる100人の王子様 〜The memory of Prince〜』が7/15に無事発売となりました。
 わたしが担当したのは、7月に新登場した憧憬の国・チルコの四王子です。新キャラと新イベントにかかわるため、わたしがどの国のどの王子を担当したのかは伏せなければなりませんでした。19日にそのイベントも終わり、担当さんからの許可も下りたので、あらためて告知させていただきます。
 寄稿したのは30ページほどの短編です。4人の新王子+姫+ナビ(笑)を書くには、はっきり言ってページ数が足りませんでした。とても難しいお仕事でした。せめてあと10ページもらえたらと思うのですが……もしも40ページもらっていたとしても、きっと「せめてあと10ページあれば」と嘆いていたでしょう(笑)。
 はじめ原稿の依頼を受けたときは、「わたしが夢100のノベライズ……大丈夫なのだろうか……」と思ったものでしたが、チルコと王子たちの設定をもらったときは「これなら大丈夫だ」と安心したものです。
 チルコは病んでます。
 暗い設定の国や王子は他にももちろんあるのですが、チルコはダントツじゃないでしょうか? ハナっからだいぶ病んでる王子たちは月覚醒するとますます病んでしまうのです。これは全員手に入れて全員月覚醒しなければ! と、先月から意気込んでおりました。
 チルコのイベントには、今までにないくらいまじめに取り組みました。それでも連休中ほぼずっと仕事だったために時間が取れず、完走することはできませんでしたが、担当した王子は4人とも手に入りましたし、なんとか月覚醒だけならさせられそうです。印税を課金してもいいという本末転倒なことさえ考えていましたが、無課金で終わりました。
 この国と王子の病み具合は好みがはっきり分かれるところでしょう。わたしは大好きなんですが。
 いえ、このゲーム自体が好みのはっきり分かれるところかもしれません。ハーレム系の乙女ゲームで、姫はひたすらちやほやされ、パズルでもストーリーでもとにかく死ぬほど褒められます。「さすがだ……」「やはり天才か……」みたいな感じと言いましょうか。ダメな人はダメでしょう。
 でも、すでに100人以上の王子様が登場するこのゲーム、王子ひとりひとりにそこそこの文量のストーリーがあるのはすごいと思います。また今回チルコの設定をいただいたとき、ジークレストさんは本当に真剣に王子ひとりひとりを企画・デザインされているのだなと驚きました。
 どうか末永く続きますように。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:31| Comment(0) | 日記

2016年07月19日

よみがえる名演説

 『夢100』ノベライズ関連で告知したいことがあるのですが、もう情報解禁なのかどうか担当さんに確認中ですので(たぶん大丈夫だとは思うんだけど)、先にこちらの話を。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』を3Dで観てきました。
 調べてみるかぎりあまり評価はよろしくないようです。
 しかしわたしはこの映画が好きです。なぜならば前作に並ならぬ思い入れがあるから。

 わたしが初めて最初から最後まで通して観た洋画は、母がレンタルしてきたビデオの『デモリションマン』でした。2番目に観た洋画は、地上波で流れた『エイリアン2』でした。
 両方ともアクション映画の名作です。「アメリカの映画ってこんなに面白いんだ」。わたしはとてもとても感動しました。その後の人生に大きな影響を及ぼしたのは間違いありません。
 それから両親が借りてくるビデオをいっしょに観るだけでしたが、やがてわたしは、初めておこづかいで映画館で洋画を観ることになりました。
 それが『インデペンデンス・デイ』でした。
 もちろんそれまでにも、ドラえもんやジブリ、ゴジラは映画館で観ていたんですけれどね。自分でお金を払って観た洋画は、『インデペンデンス・デイ』でした。
 当時はネットもなかったし、まわりも子供。この映画がバカ映画として楽しまれているなんてことはちっとも知りませんでした。ただただわたしはハリウッドの映像技術に圧倒され、心の底から感動しました。DVDよりも高価だったビデオを買い、ノベライズを買い、地上波で流れたときは必ず観ました。今まで何回観たでしょうか。『悪魔のいけにえ』『ミスト』と同じくらい観ていると思います。
 確かに、大人になった今観れば、ツッコミどころ満載のバカ映画です。
 でも誰が何と言おうと、わたしは『インデペンデンス・デイ』が大好きです。バカにされてもこう答えます、「初めて劇場で観たハリウッド映画なんです。だから思い出の作品なんです」と。

 その思い出の映画の続編が、まさか20年後に作られるとは……。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を観たときに流れたトレイラーで得た情報だけで、ほとんど下調べもせずに観に行きました。

 わたしはこの手の映画をアトラクション映画と呼ぼう。

『アリス/時間の旅』にしてもそうでした。
 内容などない。でも映像のすごさで圧倒する。2時間スクリーンに釘付けにする。観終わったあと、「ああ面白かった」で終わる。以上。心に残るシーンや台詞はほとんどない。でも、観ているあいだはただただ興奮して、時が経つのも忘れてしまう。
『リサージェンス』はそういう、アトラクション映画でした。
 前作はディザスター映画でした。隕石や竜巻や台風がエイリアンになっただけのパニック映画です。どうあがいても絶望な、勝てる見込みのない『自然現象』に、どう人類が立ち向かうのか。それを描いた作品でした。そこには絶望感や家族のドラマもありました。ディザスター映画ってのはそんなもんです。
 しかし『リサージェンス』はちがいました。SFアクション娯楽作品でした。前作同様都市はド派手にぶっ壊されているのですが、逃げまどう人びとや助け合う家族などはほとんど描かれていません。ただぶっ壊されているだけなのです。
 それは3Dメガネをかけた観客を圧倒させるためだけの破壊です。べつに批判してるんじゃありません、アトラクション映画なんだからそれでいいんですよ。派手であればあるほどいいはずなんです。

 少し滑稽だと思うのは、あんなにバカ映画バカ映画とバカにしていた前作と今作を比較して、「前作は傑作だった」「前作のほうがずっと感動した」という意見が多くみられること。手のひら返しって、こういうことなのかなと思ってしまいました。前作が好きだと言うのが恥ずかしいと思えるくらい、大勢がバカにしていたのに。

 わたしにとっては思い出の作品ですから、今作にジェフ・ゴールドブラムをはじめとした前作のメインキャラが登場しているのは本当に本当に嬉しいことでした。しかも映画の中でも現実と同じ20年が経過していて、みんな年を取っているんです。それがなんだかとても嬉しかった。
 ウィル・スミスが幕間で死んでましたけど。
 死んだという説明を聞いたとき、わたしはギャラでもめたなと思いました。
 調べてみるとやっぱりそうでした。
 悲しいです。本当に悲しいです。だって前作の主人公格キャラで登場しなかったの、ウィル・スミスだけですよ!? なに考えてんでしょうか! グレイ将軍だって、すでに中の人が亡くなったのに、中の人を変えて年老いた姿で登場したというのに。死んでるんですよ、前作の主人公。物語が始まる前に。信じられますか!?
 あのね、ハリウッド映画の続編でね、前作で生き残ったはずなのに続編でいつのまにか死んでることになってるキャラいたら、それは中の人がギャラでもめたからです。覚えておくといいですよ! 面白いから!
 閑話休題、今回は3Dで観たので吹替だったのですが、その吹替の声優さんも前作と同じで感動しました。
 まあ、今作の主人公の吹替聞いた瞬間、「……この独特の不安定さ、声優じゃなくて芸能人だな」とぴんときましたが。ダテに何百本も映画観てないです。藤原竜也でした。まったくもう。でもかなりマシなほうだったと思います。
 わたしはさきに「内容などない、心に残るシーンも台詞もほとんどない」のがアトラクション映画だと言いましたが、この映画には、少なくとも1シーン印象深いシーンがありました。
 それは年老いた元大統領が熱弁すると、自然と人の目が集まり、みんな手を止め、ほとんど無意識のうちに彼に歩み寄って話に耳を傾ける、そんなシーンでした。「この老人は『あの』大統領である」と前作ファンを含めた観客に訴えかける、すばらしいシーンでした。
 ビル・プルマンがとてもカッコよく見えたし、あの頃の大統領を見たようでした。

 恐らく『リサージェンス』もバカ映画ゴミ映画クソ映画としてののしられながら映画史に残っていくことでしょう。
 でも何億人がどれだけバカにしようと、わたしはこの映画が好きです。
 面白いかどうかじゃない。
 これは思い出だから。
 わたしの思い出なんです。
 思い出を壊さない映画にしてくれた。
 それだけでわたしにとっては、大切な思い出のひとつです。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 19:44| Comment(2) | 日記

2016年07月14日

もう一度メリー・バッド・エンドを

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 サイトトップ、Twitterでも告知しましたが、『毎日がメリー・バッド・エンド』同人誌全3巻の再版を決めました。約1ヶ月間予約注文を受け付けます。
 今回も通販業務はすべてBOOTH様に委託します。カバーかけだけは家族全員でやりますけど……。
 受付窓口はこちらです。
 https://mscity.booth.pm/

 今は小説本パックがあるものの、ページ数が多いのでやはり印刷代はばかになりません。わたしが石油王なら話はべつなのですが、この事前受付で必要な部数を把握してから発注させていただきたいと思います。
 でもまた思いついたときが本当にマが悪かったんですよね。来月中旬には夏コミがあるので、印刷所はどこも専用スケジュールに入ってしまっています。夏コミが終わったあとに印刷所もお休みに入るのが常なので、注文できるのは8月下旬になるでしょう。さらに早割を利用しますから、納期は3週間。届いたら家族全員で必死にカバー掛け。BOOTH倉庫に発送。BOOTHさんが商品を確認して倉庫からの発送作業が開始されるのは恐らく2週間後です。
 そのため、先払いではありますが、本がお手元に届くのは10月に入ってからになると思います。
 全巻注文すると、送料700円を含め、4000円のお支払いになります。
 すぐに手に入らないものに4000円も先払いしたくない、という方ももちろんいらっしゃると思います。
 ご予約は上記をご了承のうえでお願いいたします。

 今回の再版で、1巻は4刷、2巻・3巻は3刷です。
 まぼろしの1巻初版を持っていらっしゃる方はどれくらいいるのでしょうか……。
 実はこの1巻初版だけ印刷所がちがうので、大きさが微妙にちがうんです。新書サイズって各印刷所ごとに異なるんですよね。
 オンデマンド印刷だったのですが、妙にひらがなが「太って」いて読みにくく、紙が硬くてめくりづらかったんです。だから、それきりそこの印刷所の利用をやめてしまいました。現在、新書サイズの印刷はすべてねこのしっぽさんにお願いしています。印刷はきれいだし紙がやわらかくて、もうやみつき(笑)。
 それにしても、告知用の画像を作ってしみじみ思いましたが、最終刊でようやく灯子は笑っているのだなあと。3巻だけイラストレーターさんちがうんですけど、それでも、どんどん大人っぽくなっていっているような。気のせいでしょうかね。いや気のせいではない、そうなのだと思い込もう。


【7/15追記】サイトトップに張った毎メリへのリンク先が間違っていたため修正しました。ご報告ありがとうございました。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:47| Comment(4) | 日記

2016年07月10日

わたしは雲の中




 むかあし、むかしのことなのですが。
 家族でよくトマムに行きました。あの頃はバブルが今にも弾けようとしている時代でした。トマムも非常に景気がよくて、わたしの古い記憶の中では、そこらじゅう人でいっぱいでした。
 両親がリゾート・トマムの会員権を持っていたのかどうかはわからないのですが、何度かホテルに泊まりました。でも主な目的はスキーでした。
 これがね、もともとわたしはスポーツが大嫌いで大の苦手だったのもあって、スキーに「連れて行かれる」のが嫌で嫌でたまらなかったんですよ。
 なにが楽しくて、あんな寒いところで危ない急斜面を滑り降りなきゃならないのか? 子供のわたしには本当に苦痛でした。いつも最初に「帰りたい」「寒い」と音を上げるのはわたしだったと思います。
 とはいえ冬場に子供をひとりで家に置いておくわけにもいかないので、両親も仕方なくこの根性無しの運動嫌いを連れて行ったのでしょう。わたしが危うげなく留守番できるようになると、わたしを置いてスキーに行くようになりました。
 が、その頃にはバブルが崩壊。
 トマムからはごっそりと人がいなくなりました。一度夏場にプールに行ったのですが(これも無理やり連れて行かれた。水泳なんて大嫌いで大の苦(略))、アスファルトのヒビ割れからは草が生え、あんなにいた人が消えていて、まるで廃墟のようでした。
 アルファリゾート・トマムが経営破綻して星野リゾートのものになったのは、それからまもなくのことでした。
 トマムを復活させたのは、そう、雲海テラスと言ってもいいのではないでしょうか。

 当時はなかった高速道路を利用すれば、トマムは「ちょっとそこまで」の土地になりました。
 だから行こうと思えばいつでも行けたのに、ようやくですよ。ようやく今日行ってきました。

 あのざまだったんですけど。

 2時間粘ったのですが、寒いし風邪気味だしであきらめて帰りました。結局最後まで雲が晴れなかったようです。
 先週は5日間連続で雲海が発生していたのに、今日はコレですよ! ほんとに天候に運がない。

◆これまでのわたしの偉業(?)
 ・川崎工場夜景クルーズに行ったら大時化で写真撮れず
 ・USJに行ったら大雪が降ってショー中止
 ・東京に行くたび雨が降る
 ・ハウステンボスでも雨
 ・天照大御神に祈りを捧げようと行った伊勢神宮で大雨
 ・大雪で便が欠航し冬コミに参加できなくなるところだった
 ・エジプトに雨が降る

 雲海テラスもこうなる予感はしてましたが、せっかく「地元」と言ってもいい距離のところに住んでるんだから、今年はもう一度くらいチャレンジしてみようと思います。
 でも、負け惜しみになってしまうかもだけれど(笑)、初めて走った夜明け前の高速道路は、知らない世界のようで幻想的でした。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:41| Comment(3) | 日記