2006年12月26日

アスワン〜ルクソール間

神殿の奥.jpg

 必要以上に間が空いてしまって申し訳ないです。


 さて、名残惜しいがアスワンを離れ、ルクソールに向かいます。
 アスワンにはもう1泊したかったかなー。でも2泊しなければならないほど見るものもないと踏んでいるのかもしれません。旅行会社は。
 この日もコンボイを組んで砂漠地帯を移動します。2時間近くの移動なのですが、道中に点在する遺跡を見学するため、寝るほどヒマではありません。

コム・オンボ神殿.jpg
例によってすぐそばにナイル

 最初に訪れたのはセベク神を祀ったコム・オンボ神殿。
 セベク神セベク神キャホーィ!! と内心テンションが上がっているのはツアー参加者でもわたしだけだったでしょう。なぜなら他の参加者は誰ひとりエジプトにさして興味も知識も持っていなかったからです。
 なんかいきさつは不明ですがこのあたりからガイドさんの説明のあとにわたしがエジプト神についての解説を頼まれるようになりました。そんなに詳しいつもりはなかったのですが……。

セベク神.jpg
セベク神キャホーィ

 ガイドさんは「セベクシンは悪いカミサマですヨ」と言っていました。初耳だ。ガイドさんの説明はわたしにとって新しいものばかり。このことからも、わたしのエジプト知識が大したことでないのは確かです。
 つまり(ガイドさんの説明を脳内で補完すると)セベク神は厄神だったということでしょう。人々はセベクを崇めることでワニの被害から逃れようとしたわけです。ナイルと言えばナイルワニ。
 日本のヤソマガツヒやオオマガツヒと同じ位置にあったということではないでしょうか。
 そう言えばあるクトゥルフ神話小説ではセベク神が人喰い殺してたな。

ワニのミイラ.jpg
なんでもミイラにしちゃう

 この神殿からはワニのミイラが発見され、神殿入口付近の石室の中に2体安置されています。考古学博物館にあったワニのミイラのほうが立派だったなー。

ナイロメーター.jpg
井戸だと思った

 コム・オンボ神殿はナイルが氾濫した際水没したことがあるそうで、一部が崩壊しています。
 ナイロメーターはナイルの水位を測るためのもので、ナイル沿いの遺跡に点在しています。現在はアスワンハイダムのおかげで氾濫もなくなり(ついでにワニもいなくなった)ナイロメーターは引退しました。

 次に訪れたのはホルス神殿(エドフ神殿)。

ホルス神殿塔門.jpg
もう何が出ても驚かないぞ

 この神殿は遺跡の中では新しいもの(それにしてもやっぱり何千年も前のものですが)であることに加えて、ずっと砂に埋もれていたため、保存状態のいい神殿として有名です。
 祀られている神はエジプト神話のスター、ホルス神。つまりペット・ショップです。あいつ結構好きなんだけどなんで氷なのかな。

ホルス神(左).jpg

 門の脇はホルス神像が固めます。おおこれがあの有名なホルス神像か。右側にも同じものがあるにちがいな……

ホルス神(右).jpg

 ……。
 か、かわいいじゃないか。まるでひよこのようだ

 保存状態がいいとは言っても、迫害されたキリスト教徒がここに逃げこんだという歴史があるらしく、レリーフの顔という顔が削り取られています。偶像崇拝はタブーだったからです。なぜかプトレマイオスのレリーフにいたっては身体まで削られていたり。
 もったいないことしてくれたぜ。

天井画.jpg
きっときれいだったんだろう

 天井付近を見ると、まだ色が残っています。重ねて言いますがこれは何千年も前に建てられたものです。テンペラ画でもないのにここまで色が残るというのが不思議でなりません。

虜.jpg
……なんだべこれは

 これコム・オンボ神殿の写真だったかもしれない(汗)。
 でもこんな感じの謎の壁画があちこちの遺跡にありました。なんだろーと思ってガイドさんに聞いてみると、これは神殿を建設したファラオが征服した町の名前の羅列なのだそうです。支配下に置いた町を、後ろ手に縛られた捕虜の姿であらわしているのです。虜のレリーフの下にあるヒエログリフは、町の名前なんだそうです。
 すごい勢いで征服してるぞ。

通り過ぎる村.jpg
時計なんか無用の長物なのかもなあ

 自転車のかわりにロバで移動している、そんな村をいくつも通りすぎ、バスはルクソールに向かいます。
 ルクソールでも神殿の見学が待っています。しかも二箇所。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 11:29| Comment(0) | 入エジプト記
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