2006年12月18日

カイロにて(3)

アラベスク.jpg

 カイロ2日目は今思い出してもつらい。そしてバカだった。

 実はこの日、朝、バスに乗ったときから体調に異変を感じていたのである。ということは、旅行3日目にして身体的にダウンしていたということになるだろうか。とっても情けないですね。

考古学博物館.jpg
ここでしか写真を撮れない

 この日の観光は考古学博物館から始まったのでした。この博物館のセキュリティチェックは厳重で、ゲートと博物館入口の2回に渡って手荷物をの中身を調べられます。カメラを持っていると、入口で取り上げられてしまいます。いやちゃんと返してくれるんですけどね。
 ガイドさんの説明つきで1時間、自由時間1時間ではとても展示物を見尽くすことはできません。あらかじめ何が収められているのか調べておいて、展示場所も把握してからでないと、2時間程度では道に迷っているうちに終わってしまいます。
 短い見学時間はほぼツタンカーメンの秘宝の解説と見学に費やされました。ツタンカーメンの黄金の秘宝は2階の特別室(ものものしい鉄格子の扉!)に収められています。あまり広い部屋ではないので、ガイドが中で解説するのは禁じられているそう。
 ツタンカーメンのマスクを見たわたしは思わず感涙にむせびましたが、涙を流したことに後悔はしちゃいねえぜ! 意外と小さく、からからに干からびたミイラでなければかぶるのは難しいと思われるマスクでした。
 しかし、照明もそこそこに、ろくに解説もつけられず、無造作に置かれているものの多いこと。誰かが言っていました、「この博物館にあるものをひとつかふたつ持っていくだけで、日本では『エジプト大博覧会』ができる」と。まさにそのとおり。何千年も前のものなのに鮮やかな色彩を残している貴重なものが、その辺の廊下やすみっこの古いケースの中に突っ込まれていたりします。
 わたしはツタンカーメン以外にも、アクエンアテン(イクナートン)の時代に起こったアマルナ美術に非常に興味がありまして、博物館の奥にアマンナコーナーが作られていることには正直感動しました。面長のファラオ像をこの目で見られて幸せでした。……しかしあまりにも無造作すぎ。石像の台座に腰かけて休んでいる人がいっぱいいるのですが……。そ、その石像、何千年も昔のもの……じゃ……。
 別途料金を払わなければ入れないミイラ室にももちろん入りました。中は空気が違いました。そして、剥製というか、標本のような匂いがします。
 ファラオのミイラは要するにかさかさに干からびた死体ということなのですが、みんな本当に眠っているだけのような様相。爪や歯がちゃんと残っていて、ラムセス2世にいたっては髪まで残っています。なぜか女王のミイラはくっきりと顔に直接目が描かれていて正直かなり不気味。子供は夢に見ると思う

 ここで昼食をとったのですが、これが、ナイルに浮かぶボートハウスタイプのレストラン。船の揺れに非常に弱いわたしは、朝から体調がいまいちだったせいもあってここでダウンしました。ちくしょう。食べたら吐くと思ったので食べたかったケバブもおあずけです。ツアーの皆よりも早くレストランを出て、外で青褪めていました。ひでえ目に遭った。全然知らない通りすがりのエジプト人やフランス人に親切にしてもらったのですが、あれですな。弱ってるときに親切にしてもらうとなんだか自分が情けなくなってよけいにテンション下がりますな……(笑)。

モスク外観.jpg
もっと落ち着いて観たかった

 船酔いを抱えたままオールド・カイロへ。かの有名なイスラムの英雄、サラディンが築いたシタデルの見学です。ここも楽しみにしていたのですが気分は悪かったしおまけにトイレ行きたくて仕方ありませんでした。原因は朝食で紅茶を飲みすぎたせいということに気づいたのもこのとき。すべてあとの祭り。

壊れた時計塔.jpg
直しなさいよ

 この時計塔はモハメド・アリ・モスクの中にあります。オベリスクと交換でフランス政府からもらったものだそうです。しかし今は壊れていて動いていないのだとか。
 ……大事なものじゃないのか。なんで直さないんだ。
 そのときは気づかなかったけれど今写真を見てみたら明らかに壊れてるじゃないか、これ。

モハメド・アリ・モスク.jpg
これどうやって造ったんだろうなあ

 モスクの中には靴を脱いで入ります。ドーム型の天井の内側は必見。なんかカッコいい模様があるなーと思ってたらそれはアラビア文字でした。……文字と模様の区別もつかない世界に来てしまっているのか……。

 シタデルの中にはなんとトイレがありません。大ピンチ。
 しかもここでツアーを離れてオールド・カイロを散策したいという方が大量に現れたため、添乗員さんがキレるというあんまりな展開に(笑)。
 結局その方々は念書をしたため、いったんツアーを離脱していきました。添乗員さんもたいへんだ。
 シタデルからはハン・ハリーリも近いので、わたしも行きたかったのですが、体調が優れないしトイレに行きたいので(笑)ツアー続行。
 ……その後バスは香水屋に向かい、またしてもひでえ目に遭いました。わたし香水苦手なんすよ。

 この日は自由時間も多かったのですが、大事を取ってホテルでグースカ寝てました。勿体なかったのか、賢明だったのか……今でも判断できないなあ。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 23:22| Comment(0) | 入エジプト記
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