2017年01月31日

愛か、死か

 仕事終わりに書店に向かい、『常夜ノ国ノ天照』ゲットしてきました。
 じぶんでじぶんのほんをかうという特に意味のない儀式もこれで24回目となりました。

 今回はかなり早めに出荷されたようで、数日前から店頭に並んだようです。
 それはド田舎のわがまちでも発売日に買えたということから、事実であると言えましょう。自分の本に限らず、発売日に本買えたのってこれが初めてですよ。Amazonももちろん一日遅れか二日遅れだし、駅の近くのコンビニで雑誌コーナーに「北海道は発売日から2日遅れます」という趣旨の貼り紙してあるの見たことあります。

 この作品が公開されたのは去年の2月29日、完結したのが4月24日、特別賞受賞発表が6月23日。
 書籍版の発売は本日2017年1月31日となりました。
 発表から約半年ですか。まあたぶんこんなものだと思います。他に仕事もしてるし、最近はコミティアの準備と日本号発掘とパソコンの買い替えで忙しく、わりとあっという間のできごとでした。
 10年ばかり商業作家をやってきましたが(10年前はTwitterがメジャーではなかったとはいえ)、公式アカウントにTwitterでさかんに宣伝をしてもらえたり、店舗特典を何種類も用意してもらえたり、ポップやチラシなどを作ってもらえたりと、ここまで作品を宣伝してもらえたのは初めてです。
 それはわたしが今まで出版社に「たいして売れないだろう」「宣伝するだけムダ」と思われるような作品しか書いてこなかったという情けない事実にすぎないのでしょうが、逆にいえば、ここまでしてもらえる作家にようやくなれたのかもしれません。
 たいしたことないかもしれませんが、キャラクターのピックアップ紹介がほんとうに嬉しかった。こんなことしてもらえたことないから。売れてないから。いつまでも無名のまま、なにかがどうにかなって10年間仕事をもらい続けてきたような有り様だから。
 中央公論新社の時代、投げ込みチラシの中では、同月発売の他作品だけが取り上げられて、わたしの作品が大々的に取り上げてもらえたことなど一度もありませんでした。それを見るたび、ああ期待されてないんだな、じゃあなんで出版してくれるんだろうか、と思ったものです。
 そんなわたしもKADOKAWAから本を出してもらえるようになりました。
 しかも、持っているだけで、見ているだけでほれぼれするような、すばらしい装丁の本ばかりを。
 あこがれ続けてきたイラストレーターさんまでつけてもらえて。

 ここまで10年もかかってしまったね。


 そしてもうひとつ、商業デビューしてから10年かかったこと。

 てりやきトマト/カナヲ様原作のフリーゲーム『虚白ノ夢』にまた重版がかかりました。3刷目です。信じられないです。でも納得してもいます。だってこの本いまだに売れ続けてるんですよ。オンラインショップでは売り切れているところもあります。カナヲさんすげー。
 諸口正巳が手がけた本の中で重版がかかっただけでも初めてなのに、3刷ですよ。
 2017年、幸先のよいスタートが切れてよかったです。

『常夜ノ国ノ天照』と『虚白ノ夢』、どちらもどうぞご贔屓に。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 21:47| Comment(0) | 日記
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