2016年09月11日

外宇宙より来たる

 昨日は充実していましたよ。
 なんたって午前中には数年ぶりに自衛隊駐屯地祭に行って訓練展示見て、夜は『シン・ゴジラ』(1ヶ月ぶり3回目)を観てきたんですからね。
 今月末でとうとうシン・ゴジラも地元シネコンでは上映終了。来週には以前から注目している映画が来るようだし、書きたい小説のアイディアも浮かんだので、今のうちにと、最後の劇場鑑賞に行ったのでした。
 わがまちのシネコンはいつ潰れてもおかしくないくらいいつも空いているのですっかり油断していたのですが、昨晩行ったら大混雑で驚きました。『君の名は。』が満席、『シン・ゴジラ』も8割以上埋まっているという盛況ぶり。いやはや今年の夏映画はすごい。
 これであとはソフト発売までシン・ゴジラもおあずけ……。今回ソフトはブルーレイを購入することを決意しました。ここでお断りしなければならないのは、我が家にブルーレイ再生機器がないということです。つまりわたしはデッキごとシン・ゴジラを買おうとしているわけです。完全に狂ってます。
 でも今使っているDVDレコーダー、DVD再生機能が死んでて、ただのレコーダーになってるんですよ。だからいい買い換え時じゃないでしょうか。


 さて前置きが長くなりましたが、今回はゴジラの話をしようと思います。
 …………。
 ゴジラの話をしようと思います。
『ゴジラ対ヘドラ』の話です。


 先日Huluを契約したと書きましたが、現在Huluではゴジラ作品が見放題になっています。わたしがまず選んだのはこの『ゴジラ対ヘドラ』でした。この作品、

 ・ゴジラ映画の中では異色作
 ・完全にイカレている
 ・幻覚を見たい人におすすめ

 などと言われている問題作品です。また、ゴジラが空を飛んだということでも(悪い意味で)有名です。
 デヴィッド・リンチ好きのわたしが聞いて観ないわけにはいかないじゃないですか。観ました。

 ゴジラmeetsデヴィッド・リンチ

 これがわたしの『ゴジラ対ヘドラ』評です。イカレています。狂っています。キチガイです。
 まず冒頭、海からヘドラがその異様な顔を突き出すシーンから始まります。まあここまで(10秒くらい)はいい。怪獣映画ですから。
 しかしその直後、歌が始まります。
 歌です。
 このゴジラ映画には主題歌がついているのです。『かえせ! 太陽を』というタイトルなんですが、これがもーーースゴイ。すごい歌詞です。そのくせメロディは覚えやすく、むしろいい歌のように聞こえます。ただ歌詞のテーマは公害です。インパクトのある歌詞、よく聴くと明るくて良いメロディ、そして覚えやすいメロディ……典型的な洗脳ソングです。
 一応本作のヒロインである女優さんが歌っています。最初は曲調に合わせた明るい顔で朗らかに歌っているのですが、だんだんだんだん無表情になってきて、しまいにはこっちをガン見しながら唇をほとんど動かさなくなります。もうこの時点でこの映画が劇物であることがわかります。
 調べてみると、この映画はかなりの低予算で作られたようです。監督は「この予算でどう作れと」と頭を抱えたとか。低予算っぽさは悲しいかな全体からにじみ出ています。特に肝心のゴジラ。なんかおかしいんですよ、着ぐるみが。ボロボロだし、まず首が曲がってる。倒れたとき、中の人の頭のかたちがわかってしまうシーンまで。でも、そんなことさえどうでもいい。
 ときどき唐突に挿入されるアニメが悪夢のようです。酒に酔った青年がガチで幻覚を見るシーンがあるのですがそのシーンが本当にヤバイ。そして何よりヤバイのは、ターゲット層であろう子供が観たらトラウマになりそうな死体映像がゴロゴロ出てくることです。実際トラウマになった子も多いみたいですね……。
 怪獣ヘドラの設定やデザインもすごい。このヴィジュアル、わたしは大好きですが、ボロボロの雑巾というかほんとにヘドロやゴミの塊というかそんな感じなんですけどなんとなくクトゥルフっぽくも見えます。きわめつけに、ヘドラのもとになった生命体はどうやら宇宙から来たらしいのです。宇宙。もう勘弁して。いあいあ。
 ヘドラはその身体、特に内部に手を突っ込むと毒だか硫酸だかでとにかく溶けてしまいます。
 ヘドラ自身も飛ぶと硫酸ミストなるものをまき散らすようです。
 ゴジラがあちこち溶けます。ゴジラさえ溶けるんですから人間なんかひとたまりもありません。骨になります。誇張じゃありません、ほんとに骨になるんですよ!
 人間パートはさほど長くなく、ゴジラVSヘドラの怪獣プロレスはなかなかの迫力です。ヘドラが強く、前述のようにゴジラさえあちこち溶けて負傷するので、かなりの激闘です。
 そんな中唐突に挿入される、勇ましくて明るい音楽のゴジラ飛行シーン。
 ひどいです。このシーンの挿入には、今では考えられない製作サイドのすったもんだがあったようです。だからあまりにも唐突でちぐはぐなのですが、もともと狂ってるこの映画の狂気にかえって拍車をかけている気がしないでもありません。
 父はこのゴジラ飛行シーンに呆れ果て、またこの前後の子供向け路線にもついていけなくなり、84ゴジラまでゴジラから離れてしまうのでした。
 さほど重要ではない人間パートにも問題はあります。
 わたしは俳優という職業の方をおおいに尊敬しています。常日頃わたしを夢中にさせてくれる映画のかなめはやはり俳優さんです。だからあんまり演技については文句つけたくない。でもこの映画の子役の演技はひどいです。本当にひどいです。ただ台詞を大声で読み上げているだけです。
 その子の父親である博士は、超序盤にヘドラによって顔を半分溶かされてしまい(どっかのヤクザみたいだ)、登場時間のほとんどが包帯で顔が隠れています。悲惨すぎます。
 一応、この人間たちの努力もあって、ヘドラはゴジラに撃退されるのですが……。
 その最期がヤバイ。ひどいです。
 わたしは何回やばいとかひどいとか言えばいいんでしょうか。
 もう何十年も前の映画だからネタバレしますけど、ゴジラがヘドラの身体引き裂いて中身引きずり出してちぎっては投げちぎっては投げ、核らしきものも抉り出します。さらにそのシーンにかぶされるのが例の主題歌。かーえせーかーえせー あばべべべべ

 ゴジラ映画を観たことがないという人には危険な作品ですが、ゴジラを何本か観ている方や幻覚を観たい人におすすめの映画です。
 わたしこのえいがだいすきです!!!
ぴるぴるぴる
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:14| Comment(0) | 日記
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