2016年07月19日

よみがえる名演説

 『夢100』ノベライズ関連で告知したいことがあるのですが、もう情報解禁なのかどうか担当さんに確認中ですので(たぶん大丈夫だとは思うんだけど)、先にこちらの話を。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』を3Dで観てきました。
 調べてみるかぎりあまり評価はよろしくないようです。
 しかしわたしはこの映画が好きです。なぜならば前作に並ならぬ思い入れがあるから。

 わたしが初めて最初から最後まで通して観た洋画は、母がレンタルしてきたビデオの『デモリションマン』でした。2番目に観た洋画は、地上波で流れた『エイリアン2』でした。
 両方ともアクション映画の名作です。「アメリカの映画ってこんなに面白いんだ」。わたしはとてもとても感動しました。その後の人生に大きな影響を及ぼしたのは間違いありません。
 それから両親が借りてくるビデオをいっしょに観るだけでしたが、やがてわたしは、初めておこづかいで映画館で洋画を観ることになりました。
 それが『インデペンデンス・デイ』でした。
 もちろんそれまでにも、ドラえもんやジブリ、ゴジラは映画館で観ていたんですけれどね。自分でお金を払って観た洋画は、『インデペンデンス・デイ』でした。
 当時はネットもなかったし、まわりも子供。この映画がバカ映画として楽しまれているなんてことはちっとも知りませんでした。ただただわたしはハリウッドの映像技術に圧倒され、心の底から感動しました。DVDよりも高価だったビデオを買い、ノベライズを買い、地上波で流れたときは必ず観ました。今まで何回観たでしょうか。『悪魔のいけにえ』『ミスト』と同じくらい観ていると思います。
 確かに、大人になった今観れば、ツッコミどころ満載のバカ映画です。
 でも誰が何と言おうと、わたしは『インデペンデンス・デイ』が大好きです。バカにされてもこう答えます、「初めて劇場で観たハリウッド映画なんです。だから思い出の作品なんです」と。

 その思い出の映画の続編が、まさか20年後に作られるとは……。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を観たときに流れたトレイラーで得た情報だけで、ほとんど下調べもせずに観に行きました。

 わたしはこの手の映画をアトラクション映画と呼ぼう。

『アリス/時間の旅』にしてもそうでした。
 内容などない。でも映像のすごさで圧倒する。2時間スクリーンに釘付けにする。観終わったあと、「ああ面白かった」で終わる。以上。心に残るシーンや台詞はほとんどない。でも、観ているあいだはただただ興奮して、時が経つのも忘れてしまう。
『リサージェンス』はそういう、アトラクション映画でした。
 前作はディザスター映画でした。隕石や竜巻や台風がエイリアンになっただけのパニック映画です。どうあがいても絶望な、勝てる見込みのない『自然現象』に、どう人類が立ち向かうのか。それを描いた作品でした。そこには絶望感や家族のドラマもありました。ディザスター映画ってのはそんなもんです。
 しかし『リサージェンス』はちがいました。SFアクション娯楽作品でした。前作同様都市はド派手にぶっ壊されているのですが、逃げまどう人びとや助け合う家族などはほとんど描かれていません。ただぶっ壊されているだけなのです。
 それは3Dメガネをかけた観客を圧倒させるためだけの破壊です。べつに批判してるんじゃありません、アトラクション映画なんだからそれでいいんですよ。派手であればあるほどいいはずなんです。

 少し滑稽だと思うのは、あんなにバカ映画バカ映画とバカにしていた前作と今作を比較して、「前作は傑作だった」「前作のほうがずっと感動した」という意見が多くみられること。手のひら返しって、こういうことなのかなと思ってしまいました。前作が好きだと言うのが恥ずかしいと思えるくらい、大勢がバカにしていたのに。

 わたしにとっては思い出の作品ですから、今作にジェフ・ゴールドブラムをはじめとした前作のメインキャラが登場しているのは本当に本当に嬉しいことでした。しかも映画の中でも現実と同じ20年が経過していて、みんな年を取っているんです。それがなんだかとても嬉しかった。
 ウィル・スミスが幕間で死んでましたけど。
 死んだという説明を聞いたとき、わたしはギャラでもめたなと思いました。
 調べてみるとやっぱりそうでした。
 悲しいです。本当に悲しいです。だって前作の主人公格キャラで登場しなかったの、ウィル・スミスだけですよ!? なに考えてんでしょうか! グレイ将軍だって、すでに中の人が亡くなったのに、中の人を変えて年老いた姿で登場したというのに。死んでるんですよ、前作の主人公。物語が始まる前に。信じられますか!?
 あのね、ハリウッド映画の続編でね、前作で生き残ったはずなのに続編でいつのまにか死んでることになってるキャラいたら、それは中の人がギャラでもめたからです。覚えておくといいですよ! 面白いから!
 閑話休題、今回は3Dで観たので吹替だったのですが、その吹替の声優さんも前作と同じで感動しました。
 まあ、今作の主人公の吹替聞いた瞬間、「……この独特の不安定さ、声優じゃなくて芸能人だな」とぴんときましたが。ダテに何百本も映画観てないです。藤原竜也でした。まったくもう。でもかなりマシなほうだったと思います。
 わたしはさきに「内容などない、心に残るシーンも台詞もほとんどない」のがアトラクション映画だと言いましたが、この映画には、少なくとも1シーン印象深いシーンがありました。
 それは年老いた元大統領が熱弁すると、自然と人の目が集まり、みんな手を止め、ほとんど無意識のうちに彼に歩み寄って話に耳を傾ける、そんなシーンでした。「この老人は『あの』大統領である」と前作ファンを含めた観客に訴えかける、すばらしいシーンでした。
 ビル・プルマンがとてもカッコよく見えたし、あの頃の大統領を見たようでした。

 恐らく『リサージェンス』もバカ映画ゴミ映画クソ映画としてののしられながら映画史に残っていくことでしょう。
 でも何億人がどれだけバカにしようと、わたしはこの映画が好きです。
 面白いかどうかじゃない。
 これは思い出だから。
 わたしの思い出なんです。
 思い出を壊さない映画にしてくれた。
 それだけでわたしにとっては、大切な思い出のひとつです。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 19:44| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
こんばんは、暑い日が続きますね、夏バテは大丈夫でしょうか?

誰にでもありますよね、自分の名作映画って
私はフィフスエレメントが好きです
誰がなんと言おうとフィフスエレメントのブルース・ウィリスは私の中で最高なのです、ゲイリー・オールドマンは可愛い枠です(えっ⁈)

アクション映画に内容は求めてないので、話がどうのこうのとは思いませんが
2作品目って大体、駄作って言われますよね、トランスポーターもオーシャンズも駄作だって言われてました、私は好きなんですけどねぇ
心待ちにしてる来年公開のキングスマンもメタクソに言われるんだろうなと思いつつ、好きだから映画館に足を運ぶんだろうなぁって思います。
好きだから、しょうがないですよね!
Posted by sakuma at 2016年07月19日 22:09
地元は6月に入ってからまったく気温が上がっておらず、ずっと曇りか雨の状態です。晴れても30度までいかないですね。暑くなくて助かるのですが、妙な夏です。

『フィフス・エレメント』も確かに賛否両論ある映画ですね。わたしはゲイリー・オールドマンがへんな髪型なのでショックでした(笑)。
内容はそんなに悪くないと思うし、今でも思い出せるシーンがたくさんありますので、わたしも「良い映画」だと思っています。なんといってもミラ・ジョヴォヴィッチがたいへん魅力的でした。

続編ってのはほんとうに鬼門ですね。
続編のダメさを徹底的に研究してから作った『トイ・ストーリー』を、すべての映画人が見習ってほしいものです。カリビアンとかマトリックスとか本当にひどい。
『オーシャンズ12』も、申し訳ないですがわたしはあまり好きではありません。「彼女、ジュリア・ロバーツに似てるだろ?」は映画として反則だと思うんですよ……。ただ、『オーシャンズ13』はかなり好きです。

『キングスマン』は見ていないのですが、まわりでの評価が高いので、いつか観てみようと思います!
Posted by モロクっち at 2016年07月27日 21:11
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