2016年05月20日

峠を越えて

 16日深夜に母方の祖父が亡くなりました。
 母方の祖父母はもともと同じ地元に住んでいました。わたしは初孫ということでずいぶんかわいがってもらいました。母も、わたしと妹が小さい頃は毎週のように実家に連れていきました。
 祖父は80近くになっても本当に元気で、100まで平気で生きるんじゃないかと思っていたのですが……数年前、肺に癌がみつかりました。早期に発見できたのですが、癌の摘出手術後、すっかり年相応の老人になってしまいました。
 祖父母は、わたしにとっての叔父の家に移り住みました。道内ではありますが、車でも列車でも数時間かかるところです。叔父は祖父母と同居することを考えて二世帯住宅を建てたのですが、祖父母はなかなか地元を離れたがらなかったのでした。それがとうとう離れざるを得なくなったのです。
 体力はかなり衰えたとはいえ、転移の兆候も見当たらず、祖父は叔父宅で療養していました。それがここ2週間ほどで本当に急に衰弱したのです。風邪を引いたわけでもなければ怪我をしたわけでもない。いきなり祖父は呼吸がまともにできなくなり、寝たきりになってしまいました。それから亡くなるまであっという間でした。

 わたしの人生初のFacetimeは、叔母のiPhoneからのもので、祖父の死に顔でした。その場で看取ることはできませんでしたが、母は実の父親の臨終の直後を知ることができたのでした。
 わたしは技術の進歩というものをほんとうに実感しました。
「都会に出ていて親の死に目に会えなかった」という子供は、これからどんどん少なくなるのかもしれません。
 appleは遠く離れたところにいる親しいひととの温かい会話を想定してFacetimeを実装したのでしょうが、こういう使い方ができるのも、……便利って言ったらなんですけど、きっといいことだと思います。

 それから昨夜遅くまでてんやわんやのバタバタです。まあそんなものです。
 父方の祖父も数年前に亡くなりました。
 これでわたしの祖父は、ひとりもいなくなってしまいました。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 18:35| Comment(0) | 日記