2016年05月30日

願いをかなえてくれる湖の話

 先日、『虚白ノ夢』のAmazonリンクの価格がおかしくなっていることに気づきました。いや、バグとかそういうことではなかったのです。価格は1188円のはずなのにちがう値段になってたんですよ。
 それでリンクをクリックしてみたら、なんのことはない、Amazonの新品の在庫が売り切れて、マーケットプレイスの価格が表示されていただけのことでした。
 いくらAmazonでも無限に在庫を抱えているわけじゃない。2、3日すればすぐまた在庫が復活するだろう。
 ……そう思っていたのですが……、『虚白ノ夢』はいつまで経っても新品が入荷されない様子でした。

 そして数日前、『虚白ノ夢』の重版が決定したと担当さんから連絡がありました。



 商業デビューしてから10年、お恥ずかしながら、これが初めての重版です。
 ずっとずっと初版から絶版への鳴かず飛ばず。
 今回の『虚白ノ夢』も、その人気は9割以上が優れた原作のものにすぎません。でも、わたしが書いた文章が版を重ねたというのも事実です。
 一度はあきらめかけた商業の道ですが、細々ながらも続けてきて本当によかったです。
 ありがとうございました。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:12| Comment(0) | 日記

2016年05月29日

ついに密林の牙にかかる

 Amazonゴールドカード作ったんですよ。

 いや、「作れてしまった」と言ったほうがいいのかもしれません。
 あの日わたしはけっこう疲れていて、休日前の深夜のテンションでAmazonゴールドカードをダメ元で申し込んでしまったのでした。現在の職場はかなりの大企業の支店なので社会的な信用は申し分なさそうですが、まだ働き始めてやっと一年。お恥ずかしながら資産もさほどありません。まあ通らなけりゃノーマルなカードでいいさと軽い気持ちでした。いや半分寝てた。
 わたしは以前にもAmazonカードを作っていました。そこそこ話題になったのでご存知の方もいると思いますが、この初代Amazonカード、あっという間に使えなくなったのです。Amazonがシティカードとの提携を切ったというのが原因でした。サービスが始まってから確か2年も経っていなかったと思います。これからAmazonでの買い物でどんどん使うぞ、と思っていたらこの結果。
 だから再びAmazonがカードを作ると発表したとき、わたしはすぐには飛びつかず、しばらく様子を見ることにしたのでした。それで最近、もうそろそろ申し込むか、という気分にはなっていたのですが……。
 なぜゴールドカードにしてしまったのか。見栄を張りたかったのか。

 Amazonゴールドカードを所有すると、自動的にAmazonプライム会員になれます。
 ゴールドカードの年会費は10800円。まあこの時点ですでに「ゴールドカード」としては安い部類に入るのですが、支払い方法をリボにしたり明細をwebにしたりするとさらに下がり、4320円になります。
(リボ払いは確かに怖い。けれど、毎月のリボ払いの設定金額を数十万にしてしまえば、よほど大きな買い物をしないかぎり一括で支払われ、手数料も金利も取られません)
 そしてプライム会員は年会費3900円。なんとゴールドカード所有者はこの年会費が無料なのです。
 このため、Amazonゴールドカードは実質年会費420円とみなしている人もいるくらいです。
 しかし年会費は安いものの、付与されたサービス内容はれっきとしたゴールドカードのものです。空港ラウンジも使えますし、保険もついています。
 わたしは正直べつにプライム会員になりたかったわけではないのですが、こりゃもし作れたら得だなとは思っていました。
 審査が通るかどうかはあやしいけど、申し込むだけならタダだ。どうせAmazonにはとっくに個人情報を握られているしな。
 ということで申し込んだらあっさり通っちゃったのです。
 しかも申請した翌日(というか申し込んだのが深夜で返事が来たのが9時半くらいだから、「数時間後」と言ったほうが正しい)には審査が通ったというメールが来て、さらに翌日にはとんでもないメールがきました。

密林さん「入会どーも。もうカード番号発行したからあんたのAmazonのアカウントに紐づけておいたよ。入会特典のポイントも入れときました。肝心のカード自体も簡易書留ですぐ送ります。2、3日後には届くんじゃないすか。ああそうだ、どうせこのカードウチで使うでしょ? デフォルトのカードに設定しときましたんで。あ、Amazonプライム会員の登録も済ませときました。もうウチに置いてある映画とか音楽とか勝手に見聞きしていいですから。日時指定便も使えるよ。お急ぎ便もね……ああ、あんた北海道か。じゃああんまり意味ないな。ともあれプライムワールドにようこそ。そんじゃね」
モ「え? え?」

 前橋じみた有能感

 こうしてわたしは発行されたカードの番号もわからないままカードを使えるようになり、さらにプライムビデオを見まくり音楽を聴きまくれるようになったのでした。
 ……しかしその数日後祖父が亡くなったため、ゴールドカードを手にできたのは翌週のことです。
 思っていたよりも鈍いかがやきのゴールドでしたが、とうとう年会費のかかるカードを手にしてしまいました。今まで使いどおしだった楽天カードと併用していきたいと思います。オフラインの買い物は現金一択でしたが、これからはぼちぼち使ってみようかなとも。
 プライムビデオは思っていたよりもラインナップが充実していて、けっして得はしていないのに(笑)得をした気分になりました。
 なんかAmazonからの回し者みたいな記事になってしまいましたが、Amazonよく利用される方は狙ってみてもいいのではないでしょうか。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 22:11| Comment(0) | 日記

2016年05月20日

峠を越えて

 16日深夜に母方の祖父が亡くなりました。
 母方の祖父母はもともと同じ地元に住んでいました。わたしは初孫ということでずいぶんかわいがってもらいました。母も、わたしと妹が小さい頃は毎週のように実家に連れていきました。
 祖父は80近くになっても本当に元気で、100まで平気で生きるんじゃないかと思っていたのですが……数年前、肺に癌がみつかりました。早期に発見できたのですが、癌の摘出手術後、すっかり年相応の老人になってしまいました。
 祖父母は、わたしにとっての叔父の家に移り住みました。道内ではありますが、車でも列車でも数時間かかるところです。叔父は祖父母と同居することを考えて二世帯住宅を建てたのですが、祖父母はなかなか地元を離れたがらなかったのでした。それがとうとう離れざるを得なくなったのです。
 体力はかなり衰えたとはいえ、転移の兆候も見当たらず、祖父は叔父宅で療養していました。それがここ2週間ほどで本当に急に衰弱したのです。風邪を引いたわけでもなければ怪我をしたわけでもない。いきなり祖父は呼吸がまともにできなくなり、寝たきりになってしまいました。それから亡くなるまであっという間でした。

 わたしの人生初のFacetimeは、叔母のiPhoneからのもので、祖父の死に顔でした。その場で看取ることはできませんでしたが、母は実の父親の臨終の直後を知ることができたのでした。
 わたしは技術の進歩というものをほんとうに実感しました。
「都会に出ていて親の死に目に会えなかった」という子供は、これからどんどん少なくなるのかもしれません。
 appleは遠く離れたところにいる親しいひととの温かい会話を想定してFacetimeを実装したのでしょうが、こういう使い方ができるのも、……便利って言ったらなんですけど、きっといいことだと思います。

 それから昨夜遅くまでてんやわんやのバタバタです。まあそんなものです。
 父方の祖父も数年前に亡くなりました。
 これでわたしの祖父は、ひとりもいなくなってしまいました。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 18:35| Comment(0) | 日記

2016年05月05日

―1年後―

 今の職場で働き始めてから、この5月で1年になります。
 働き始めの頃はまだ病み上がりの感が抜けなくて、フルタイムで働けるのだろうかと不安になったものでした。でも案外大丈夫で、今も大丈夫です。
 ただ、4月の人事異動で部署からひとり社員が減り、「人手不足」ギリギリの状態になってしまいました。つまり誰かひとりでも急病や不幸で休めば仕事が回らなくなる恐れがある、そんな状態です。いやこれってすでに「人手不足」ってことなのかな。人件費は例年削減されているようで、人員追加はまったく期待できません。
 わたしはその社員が担当していた業務も兼任することになり、4月から新しく覚えなければならないことが山ほどできました。……が、案外難しい仕事ではありませんでした。難しい仕事なんですけど。どっちなんだよ。ともあれなんとかなりそうです。部署をあげて、みんながサポートしてくれていますし。
 あと、そのいなくなった社員とわたしはあんまり反りが合わなかったんですよね(笑)。衝突はいちどもしませんでした。したっぱのわたしははいはい言って下僕みたいに従っていました。ほんとにクズでクソでイヤなヤツというわけではなくて、親切なところもある人だったんですが、でもできれば二度といっしょに仕事したくないです。……わたしが所属する部署のひとどころか、職場にいるひと全員が、そう思っている可能性があります。つまり、そういうひとだったんです。
 新しい仕事を与えられても比較的元気にやっていけているのは、そのひとがいなくなったことで仕事がしやすくなったのかもしれなかったりして……。
 大口の仕事が入り、また人員もひとり欠けてしまった状態なので、GWのお休みは昨日一日だけ。あとは完全に平常運転で出勤しています。去年は祝日は完全にお休みだったんですけどね。まあ、仕方がない。祝日出勤、日曜出勤が入るようになったというだけで、週休2日は確実にもらえています。
 お給料は本当に最低限という感じ。若干の印税もらいつつ実家から通っている(なんと徒歩4分なのだ!)ので生活できてますが、たぶんこれ、ひとり暮らししてたらワーキングプアってやつに該当すると思います。

 でもね、大金なんていらないよ。
 高い給料もらう代償として、何ヶ月も寝たきりになるならね。
posted by モロクっち(諸口正巳) at 20:29| Comment(0) | 日記